2024年11月24日( 日 )

中国・抗日戦争記念式典に49カ国が参加表明

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cct 中国外交部の張明副部長は25日の記者会見で、「抗日戦争勝利70周年」記念行事に、49カ国が出席する意向を示していると発表した。49カ国首脳は閲兵式に出席、うちわけは韓国のパククネ大統領、ロシアのプーチン大統領など30人の国家元首、19人の政府高級代表が含まれている。

 張副部長は、「閲兵がどの国も標的にせず、日本も標的にせず、日本国民も標的にしない」と明言した。ソ連時代から、中国との関係が良好なロシア。韓国は、ここ数年の親密ぶりを対外的にアピールするかのように行事出席を表明した。また、中国の国営新華社通信は、日本の天皇が8月15日の全国戦没者追悼式の挨拶で「さきの対戦に対する深刻な反省」と表明したことを大々的に報じた。

 中国国内テレビもこの数カ月間は「抗日戦争」一色に染まり、全国ニュース「新聞联播」でも、ほぼ連日、気運の高まりを報じている。北京市内では、8月22日に予行演習も行われ、戦闘機が中心街の上空を轟音を散らしながら飛行した。予行演習に、兵士1万人、戦車500台、戦闘機200機を投入。また、人民解放軍は、9月3日に行う本番の記念軍事パレードに、軍人1万2,000人、計50の舞台が参加すると発表。パレードは1時間行われ、航空機200機、500以上の装備が登場する予定だ。9割近くが初公開だとされる。ロシアやカザフスタンの部隊も参加、旧日本軍と戦った国民党(共産党に敗れ台湾に渡った)の元兵士らも参加し、台湾も加えての対日色を示した格好のようだ。

【杉本 尚丈】

 

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