篠栗町で104区画の戸建分譲住宅地のまちびらき式典
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(株)三好不動産が中心となって開発していた、戸建住宅分譲地「プライムタウンオーサム篠栗駅」(糟屋郡篠栗町)のまちびらきイベントが1月22日、開催された。昨年12月末に造成工事を完了。22日時点で全104区画のうち全体の約7割が契約済みとなっており、今後順次、建物建設や外構工事が行われる。参画ハウスメーカーの関係者によると「今年中に全区画の契約を完了し、遅くとも3年以内にすべての工事を終えることができるのではないか」との見通しだ。
イベントには三浦正・同町長、三好修・三好不動産社長ら参画企業・自治体の関係者らが出席していた。挨拶に立った三浦町長は「新たなまちができることは大変喜ばしい。新たな住民の方と、まもなく完成する食品工業団地で働く方によって人の行き来が増え、一層賑わいある町になるだろう」と語っていた。会場には大勢の町民が集まり、縁日や地域ヒーローとの写真撮影会などを楽しんでいた。
現地は総面積約2万7,000m2でJR篠栗駅から徒歩約10分。博多駅まで電車で20分程度という通勤通学の利便性、町の中心部にも近く生活の利便性も高いエリアだ。「土地・建物の合計で5,500万円~6,000万円台」(前述の関係者)という、周辺分譲に比べ高額な価格帯ながら販売が好調に推移していることについて関係者は、「福岡市周辺には大規模戸建分譲に適した土地がなく、希少性があったため」(同)と分析している。
すべて建築条件付きで、販売・建物施工を行うのはミサワホーム九州(株)、トヨタホーム九州(株)、パナソニックホームズ(株)、三好不動産関連会社の(株)ミヨシアセットマネジメントの4社。それぞれ順に42区画、26区画、26区画、10区画(ミサワホーム九州が施工)を担当している。外構や植栽、アプローチなどの施工・設置を計画的に行うなどのルール「街並みガイドライン」に基づく、統一感のある景観づくりを行う。建物はZEH仕様になると見られる。
三好不動産は21年11月に開発事業(ディベロッパー)本格参入を発表。今回は1,000mm2を超えるものとしては初の事業で、事業主の不動産開発会社・(株)FOMA(福岡市博多区、音嶋達矢社長)へ資金サポートを契機に共同事業者として参画していた。開発資金の一部を福岡県内在住者限定で資金を募る投資型クラウドファンディングでまかなったのも特徴の1つだ。「まちづくり」において同手法で資金調達する事例は希で、福岡では初めてのケースになるという。
【田中 直輝】
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