2024年11月23日( 土 )

福岡・小郡の物流施設が着工、開業は24年春

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ
小郡ロジスティクスセンター(仮称)外観イメージ
小郡ロジスティクスセンター(仮称)外観イメージ

 1日、福岡県小郡市の「小郡ロジスティクスセンター(仮称)」が着工した。竣工は24年春を予定している。
 計画地は大分自動車道「筑後小郡IC」まで約0.5km、「鳥栖JCT」まで約5.7kmの立地にあり、SPC(特定目的会社)を通じた優先出資者は、(株)ボルテックス(東京都千代田区)、日本国土開発(株)(東京都港区)、(株)アスコット(東京都渋谷区)の3社。AMはCBREと(株)ボルテックス投資顧問(東京都千代田区)、PMはCBREが受託する予定となっている。

 優先出資者のアスコットによれば、「久留米市からも通勤圏内であることから、スムーズな雇用人材の確保が期待できるとともに、本施設誕生にともなう地域雇用の活性化も見込んでいる」という。
 アスコットは中期経営計画(2023年9月期~2027年9月期)において「アセットタイプの拡充」を重点施策の1つに掲げており、物流施設開発もその一環によるもの。

 なお、本計画でもAMおよびPMを手がけるCBREが1月31日に発表した「国内物流施設(大型マルチテナント型物流施設)の市場動向/2022年第4四半期」によれば、福岡県と佐賀県が中心となる福岡圏の同期の空室率は1.0%。第3四半期からは0.1ポイントの上昇となったが、低い空室率を維持した。同期は1棟が新規供給されたが、郊外の新興立地にも関わらず竣工時8割の稼働率となったほか、既存物件でも空室消化が進んだという。また、今年竣工予定の複数の物件でテナントが内定しているといい、熊本県で進む半導体製造工場に関連する物流需要など、潜在的なニーズも多いようだ。

■「小郡ロジスティクスセンター(仮称)」 開発概要

敷地面積:約1万2,167m2(約3,680坪)
建物用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造種別・階数:鉄骨造・地上3階建
建築面積(予定):約7,002m2(約2,118坪)
延床面積(予定):約1万9,809m2(約5,992坪)
竣 工 (予定):2024年春
施 工 :大和ハウス工業(株)

【永上 隼人】

関連キーワード

関連記事