2024年12月22日( 日 )

大分市長選で自民党大分市連が野党系候補を支援

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 任期満了にともなう4月の大分市長選挙で、自民党大分市支部連合会(大分市連)は、すでに出馬表明している医師で元国民民主党参院議員・足立信也氏の支援に向けた協議を6日行った。協議のなかで、独自候補擁立を見送り、すでに無所属での立候補を表明している足立氏を支援する方針を固めた。自民党大分市連は、これまで独自候補擁立に向けて模索してきたが、最終的に足立氏の政策と合致することを理由に足立氏の支援に回るという。正式には24日の総務会で決定される。

 ただ、昨年12月に足立氏は、立憲民主党の支持団体である大分市職員労働組合に推薦願を提出し、今月1日行われた同組合の臨時大会で足立氏を支持する議案が可決されている。大分県は、村山富市元首相を輩出するなど、保守的な九州のなかでも、社会党の牙城と呼ばれ、自民党とは選挙ごとに戦ってきた。20年、社民党から立憲民主党への合流に際して、大分県自治労出身で幹事長だった吉田忠智氏が離党し、立憲へ合流した。大分県内の社民党の公認、推薦を受ける多くの地方議員も立憲民主党へ合流し、大分県の自治労も立憲民主党支持へと移行した。

 北九州市長選挙でもみられたように、地方首長選挙は、与野党相乗りが多い。現時点では足立氏以外に立候補はなく、事実上の与野党相乗りとして1951年以来72年ぶりに無投票で新市長が決まる可能性がある。

【近藤 将勝】

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