2024年12月22日( 日 )

【北九州市長選】保守分裂の余波続く 自民会派が武内氏支援の市議への処分求める

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 2月5日に投開票された北九州市長選挙は、元厚生労働官僚で新人の武内和久氏が、新人で元国土交通官僚の津森洋介氏などを破り、初当選をはたしたが、自民党内の溝は簡単には修復しないようだ。自民党福岡県連の松尾統章幹事長が6日に原口剣生県連会長に辞職願を提出。津森氏を支援した同市議会の最大会派「自民党・無所属の会」でも中島慎一団長と村上幸一副団長が、市長選敗北の責任を取るとして7日付で引責辞任した。

 さらに、「自民党・無所属の会」は、8日、初当選した元厚生労働官僚の武内和久氏を支援し、現職の北橋健治市長の市政運営を批判したことを「重大な背信行為」として自民党の市議2人の処分を求める要請書を党福岡県連に提出した。

 自民党・無所属の会が自民党県連に処分を求めているのは、三原朝利、大石仁人の2名の若手市議。三原、大石両市議は、12月2日に北九州市役所で行われた武内氏の政策発表に合わせて、「自民党・無所属の会」を離脱し、新会派「自民党・市民が市長をつくる北九州未来市議団」を結成。その後合流した元北九州市職員の井上純子市議と合わせて3名が武内氏の支援を行った。

 武内氏は当選後「議会とはノーサイド」と述べたが、予算案や条例案を通すにも議会との関係構築が必要であり、就任後、議会との関係において難しいかじ取りが迫られることになる。

【近藤 将勝】

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