【福岡市】「こども病院跡地活用事業」~優先交渉権者決定の詳細
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(株)データ・マックスは福岡市に対し、1月30日に優先交渉権者が決定した「こども病院跡地活用事業」に関する書類一式の公文書公開請求を行った。
その結果、2月14日に入手できたのは、「こども病院跡地活用事業 最終評価結果表」や優先交渉権者決定通知書などで、提案書そのものと委員名については公開されていなかった。市はそれらを公開しない理由について「提案書を公開すると、事業者や関係者の競争上の地位その他正当な理由を害するため」「委員名を公開すると、当該委員が行った評価に関し、外部からの干渉、圧力などを受ける恐れがあるため」としている。
優先交渉権者の決定にあたっては、評価委員会による内容評価の結果を基に、市が提案価格を評価(内容評価点は750点、価格評価点は250点の合計1,000満点)して総合評価点を算出、評価点が最も高いグループが優先交渉権者となる。
今回は積水ハウス(株)を代表企業とするグループ(代表企業:積水ハウス、構成企業:(学)福岡大学、以下、積水・福大グループ)のほか、大和ハウス工業(株)を代表企業とするグループ、三井不動産レジデンシャル(株)を代表企業とするグループから提案書が提出されていた。
積水・福大グループは内容評価において、すべての項目で他の2グループを上回っている(添付の表参照)。また、提案価格は積水・福大グループが122億円提示したのに対し、他の2グループはそれぞれ90億7,700万円、60億5,000万円。その結果、総合評価点が824.30点(内容評価点が574.30点、価格評価点が250点)※と最も高かった積水・福大グループが優先交渉権者に決定している。
※価格評価点の算定式:価格評価点=250点×提案価格/最高提案価格なお、公表されている積水・福大グループによる事業提案の基本方針は「FUKUOKA NEXT WELL BEING GARDEN CITY~過ごすだけで心も身体も健康になる持続可能なまちづくり~」。
IoT機能を充実させた内科総合病院(117床、オンライン診療やAI画像診断など)のほか、健康プラザ(1階:小児科クリニックなど、2~3階:健診センター)、分譲マンション2棟(A棟:1~23階建の全178戸/B棟:1~9階建の全44戸)、防災備蓄倉庫などを擁するコミュニティハウスなどが整備される方針で、開業は2027年春を予定している。
【特別取材班】
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