2024年11月22日( 金 )

連合会長、自民党大会への出席を見送りへ

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 2カ月後に迫った統一地方選挙だが、自民党が立憲民主党や国民民主党の支持団体である連合(日本労働組合総連合会)の切り崩しを目指す動きが表面化してきた。

 今月13日、自民党福岡県連の執行部会後、原口剣生県連会長は「労働団体との協議をするモデル地区になろうという考えを進めている」との述べ、今月中に自民党福岡県連の常任相談役も務める麻生太郎・党副総裁と協議を行う考えを示した。

 自民党は、7日に党総務会で了承された令和5年運動方針案の中で、連合との関係について「政策懇談などを通じて連合並びに友好的な労働組合との連携を強化する」と明記しており、26日の党大会で採択される予定となっている。

 自民党関係者によると「自動車など民間労組の取り込みを念頭に置いたもの」だという。

 麻生氏は昨年3月、連合について「おたくら(連合)の話を一番聞いているのは自由民主党。賃金の値上げを経団連やら経営者に言っているのは自由民主党」と発言し、連合の芳野友子会長が自民党の会合に出席するなど急速に接近していた経緯がある。連合会長が党大会に出席すれば、2005年の笹森清氏以来になるが、こうした連合本部の動きに加盟する産業別労働組合や地方組織からも「自民党に取り込まれる」との懸念や反発が続出していた。

 15日に芳野友子会長と立憲民主党の泉健太代表が会談し、統一地地方選挙や衆議院の補欠選挙などについて意見交換したなかで、芳野氏は「全員当選に向けて全員当選に向けてしっかり戦いたい」と述べており、自民党大会への出席も見送る方針とみられる。

【近藤 将勝】

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