2024年12月27日( 金 )

福岡県警、統一地方選挙の事前運動取締本部を設置

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 22日、福岡県警は、今年4月の統一地方選挙に向けた事前運動取締本部を設置した。県警本部と県内すべての警察署の計379人態勢で事前運動の取り締まりにあたる。

 県警は、22日までにのぼり旗やポスターの文書掲示違反など19件について警告を行った。また同日、春の定期異動に合わせて、組織改正を発表。今年4月からの組織改正では、治安情勢の変化を踏まえ、ストーカーや児童虐待、ニセ電話詐欺への対応を強化し、要人警護や経済安全保障への対策を進める。

 捜査1課には、20年に篠栗町で起きた5歳児の餓死事件など相次ぐ児童虐待に対応する指導係と特別捜査係を新設する。ストーカーやDV(ドメスティック・バイオレンス)への対応については、被害者からの相談に迅速、的確な対応を行うために博多警察署など県内9つの警察署で防犯担当係などを増員。ニセ電話詐欺については、『特殊詐欺予防対策係』を新設し、各警察署の担当係員を増員する。

 また、昨年の安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、要人警護を担当する公安2課に「警衛警護室」を新設し、日本企業の先端技術が盗まれ、海外に流出することを防ぐためカウンターインテリジェンス(防諜)の任に当たる外事課の係員を増員する。

 22年11月17日に県公安委員会が決定した福岡県警の運営指針では「県民の安全・安心の確保」を掲げ、最重点目標として「暴力団の壊滅」「飲酒運転の撲滅」「性犯罪の根絶」、重点目標として「ニセ電話詐欺対策の強化」「テロの未然防止と災害対策の強化」など8項目を挙げている。

【近藤 将勝】

▼関連リンク
令和5年福岡県警察運営指針等について

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