議長選を控え保守分裂が続く八女市議会
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23日に統一地方選挙後半戦も終わり、各議会において正副議長や各常任委員会正副委員長のポスト獲得の動きが水面下で活発化している。
県議会議員選挙で、保守分裂となった八女市においても市議会議長ポストの争いが展開されている。改選前の任期は、5月9日までで、連休明けの10日に臨時議会が開催され、投票による議長、副議長の選出、ならびに総務文教、厚生、建設経済の各常任委員会委員長も同日、決定される。現在の議長、角田恵一氏は今回市議選に立候補せず引退したため、議長は交代する。
保守系議員が多数を占める同市議会だが、13年から19年まで6年にわたり八女市議会の議長を務めたのが、元八女市職員で自治労福岡県本部の組織内議員でもある川口誠二氏である。八女市職員労働組合は、職員人事などに対しても強い影響力をもつ。自治労は旧社会党系であり、職員労組系が議会を掌握することに保守層の間に反発の声がある。
今回の議長選にも、再度、川口氏が出るとの話が伝わってきた。川口氏が議長職を6年務めることができたのは、自民党八女支部の分会長を含めた保守系議員のなかに、保守系の議長候補でなく、川口氏を支持した市議が複数いたことにある。今回も保守系議員の一部に「旧八女郡からではなく旧八女市から議長を出すべき」として川口氏を推す声が挙がっている。
八女市議会には、自民党員である市議で構成する新風という会派があるが、所属議員によると、発起人は引退した寺尾高良市議で、古賀誠元自民党幹事長が命名したという。ただ、当会派は自民系ではあるものの、参加している市議のなかには、先日の県議選で県議会議長を務める桐明和久氏を応援した市議と、福岡県農政連公認の栗原悠次氏を応援した市議、さらに両方の会合に出ていた市議もおり、議長選にあたって保守系議長の支持でまとまるのか不透明な状況にある。
【近藤 将勝】
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