2024年12月27日( 金 )

八女市議会新議長 保守系が橋本正敏氏を擁立 新議長選出見通し

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 4月に改選された八女市議会(定数22)の最大会派、新風(10人)は1日、会合を開き、議長候補に橋本正敏氏(61、当選3回)の擁立を決定した。10日に開催予定の臨時議会で新議長に選出される見込みだ。

 橋本氏は1962年生まれで、佐賀大学農学部卒業。2015年から八女市議会議員を務めている。改選前の任期は9日までで、臨時議会において投票による議長、副議長の選出、ならびに総務文教、厚生、建設経済の各常任委員会委員長も同日、決定される。

 関係者によると、橋本氏以外にも複数の市議が議長候補に意欲を示していたが、過去に保守系議員が分裂し、13年から19年まで6年にわたり旧社会党系議員が議長を務めた時期があったことから、今回は橋本氏に一本化したという。

 改選により八女市議会においても20代、30代の若手議員が複数誕生し、執行部となれ合いの旧態依然とした議会の在り方が変わるとの見方がある。

 現在、八女市は市役所新庁舎の建替え工事を進めており、老朽化した公立八女総合病院や消防署の建替えも検討されている。しかし、自主財源は29%と乏しく、市民の間で財政事情を懸念する声は少なくない。この他、人口減少や雇用創出、公共交通の維持など課題は多く、国や福岡県との関係強化が求められており、新議長の議会運営の手腕が問われることになる。

【近藤 将勝】

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