9日、大手総合商社7社の2023年3月期連結決算が出そろった。【表】の通り、最終利益は三菱商事と三井物産が商社として初めて1兆円を超えた。増収増益の背景は、ロシアのウクライナ侵略などによるエネルギー・資源価格の高騰ならびに円安がある。22年3月期(前期)は7社とも過去最高益であったが、今期も伊藤忠商事を除く6社がさらに過去最高益を更新した。
伊藤忠商事のみが最終利益が前期比でマイナスとなったが、これは前期に台湾ファミリーマートの一部売却などによる2,000億円超の一過性の利益が発生したことの反動によるものだ。営業利益を見ると、他社と比較するとやや低い水準ではあるものの、前期比で20%超増となっている。
ただし、今後は資源価格の下落が見込まれるとして、来期は各社とも減益を予想している。
【寺村朋輝】
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