【倒産】Raging Bull（同）（東京）

破産手続開始決定 負債総額 現在精査中

　同社は5月10日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は村上寛弁護士（弁護士法人大江橋法律事務所東京事務所、東京都千代田区丸の内2-2-1、電話：03-5224-5566）。

　負債総額は現在精査中。

　Raging Bullは投資運用を手がけており、大手証券会社からIPO株式の特別枠を割り当てられたとして株式買付のための投資家を募っていた。しかし実際には割当の事実はなく、ポンジスキーム（出資金を運用していると見せかけ、実際には運用しておらず、後発投資家から集めた金銭を先行投資家に配当金などとして支払う手法のこと）となっていた。その後、資金繰りが逼迫したことで2022年4月に債務整理を弁護士に一任していたが、予納金が納付できなかったことから破産手続き開始の申し立てが行われなかった。このようななかで、同社が特定の債権者に対し優先的に弁済を行っていたとして、第三者（債権者）である（株）オウケイウェイヴが3月20日、東京地裁へ破産手続きの開始を申請し、今回の措置となった。