G7サミット、岸田首相の大成功、衆院解散に踏み切るか
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昨晩、岸田文雄首相は高級ワインを飲みながら興奮の気持ちに浸っていたであろう。人生で一番、酔いしれて「俺は必ず名首相になってみせる!」と決意したのではないか。さまざまな悔しい思いが脳裏を駆け巡ったはずだ。宏池会が分裂して現在の麻生派(元・河野派)、岸田派(元・古賀派)などに割れた(細かくいえば、分裂はほかにもあったが、割愛する)。岸田派は現在にいたるまで、元自民党幹事長の古賀誠氏が永い間実権を握ってきた。古賀氏から公的な場で「岸田、もっとしっかりしろ!次の派閥長にはなれないぞ!林(芳正)のほうがましだな」と罵倒されてきたという。
今回のG7広島サミットでは、世界の動乱の多くは解決案が提示されず棚上げされているが、岸田首相にとっては大成功となったといえよう。ウクライナ大統領を直接招くことができ、第三勢力グループの代表格であるインドの首相も参加してくれた。岸田首相と林外務大臣との連係プレーで各国をまわって、サミットへの参加を要請してきた努力が実ったのである。岸田首相は「解散総選挙すれば必ず勝てる。躊躇してはダメだ」と決断したことだろう。ここでいう「勝つ」の意味は、自民党議員が増えることを意味していない。安倍派において安倍チルドレンの議員たちが落選し、派が分裂することで、岸田派が巨大になるまではいかないにせよ、議員を増やし強固になることこそが、首相にとっての勝ったという意味である。
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