中園政直さん(元福岡市副市長) オーナー経営者のお勧め
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ここにきて疑問が露呈される
G7広島サミットの前のことだ。博多港ふ頭(株)の中園政直代表取締役社長と携帯電話での連絡が取れずにいた。午前中に連絡すれば午後には必ずメールなりで折り返しがある。「これは何かが起きている」との情報マンの勘が働いた。案の定、的確な情報が飛び込んできた。内容は「警察に身柄を拘束された」というものであった。1週間経ってから本人から電話がかかってきた。「すみません!連絡が取れなくて」と弁解してきた。「まずは会おう」という流れになり面談した。
経緯は下記の通りだ。警視庁はサミット前に全国のテロリスト候補者らへの取り調べを行っていた。その網に中園氏もかかってしまったのだ。福岡県警はFという事件屋をマークしていた。その捜査線上に中園氏が浮かんできてため参考人として呼ばれたのである。その過程で携帯電話を1週間押収されたので連絡不能になったという。噂が高じて「逮捕されたのではないか?」という問い合わせもあった。
中園氏は福岡大学OB会理事でもある。「もし逮捕されるなら大事になる」という相談も受けたが、「逮捕されることはない」と明確に答えた。参考人として呼び出された理由は本人の名誉のために触れない。NetIB-Newsにて既報しているように、中園氏には曰く付きの風評が常々流れていたのである。そのため、今回参考人として事情を聞かれる羽目になったと耳にした知人たちは「あー、やっぱり」と納得したのであろう。
2019年8月~20年2月、我が絶頂の人生なり
福岡市副市長を勤めあげ、19年6月に博多港ふ頭社長に転じてから中園氏の人生は絶頂を迎えた。博多港振興協会副会長に就いたうえに福岡大学理事の声がかかった。さらに(公財)末永文化振興財団末永文化センターの美術館館長の招請まで受けた。「文化の香りを理解される方なのか?」とのクエスチョンも付いたが。もっとも1年足らずで退任した。極め付きは福岡商工会議所運輸・港湾・貿易部会会長就任である。中園氏は人生の絶頂を迎えたのである。しかし、オーナーでない限り、身を退く局面は必ずやってくる。
まず、今月をもって博多港ふ頭代表取締役を退くことになった。中園氏は3月末で70歳となっており、福岡市の内規では70歳になれば第三セクターの代表権を返上することになっている。今月の株主総会で1年間限定の顧問となる見込みだ。福岡商工会議所においては、博多港ふ頭が「中園氏に職務の実行を委任するならば」同氏の役割は継続される。ただ、新年度になれば継続は難しいであろう(同部会内で討議がなされ交代となる可能性が高い)。福岡大学理事のポストに関しては「朔学長から理事として指名される」ことを信じているようである。
最後の勝負として、オーナー経営者の道を選択すべし
中園氏自身、13年3月の時点では副市長に抜擢される可能性を1ミリも考えていなかった。そのため、身内で会社を設立する準備に余念が無かった。10年前のことを回想していただきたい。残りのビジネス人生は10年程度である。媚を売らずに我が道が貫くことができるオーナー経営者の道を邁進することを推奨する。中園政直さん!貴方の能力であれば十分にやれると信じている。
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