「第99回ライオンズクラブ国際大会」奇跡の招聘、福岡市で開催

第99回ライオンズクラブ国際大会ホスト委員会　委員長　不老　安正

障壁を乗り越え、福岡市が選ばれる

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「第99回福岡国際大会」ロゴマーク

　来年６月24日～28日の５日間、『第99回ライオンズクラブ国際大会』が福岡市で開催されます。世界のライオンズメンバーを迎えるのは、大会ホストであるライオンズクラブ337複合地区（九州・沖縄）です。私は、国際大会ホスト委員会の委員長を務めます。

　ライオンズクラブの世界大会は、２、３年に一度アメリカで行われていますが、それ以外の年は、ヨーロッパやアジア、世界各地で行われます。開催地は開催年の５年前に選挙が行われ、ライオンズクラブ国際理事と執行役員の投票により決まります。以前、私が国際理事を務めフォーラムを福岡で開催したことがあり、一部の方から次は国際大会をと勧められました。これは、福岡を世界に知ってもらう絶好の機会です。2009年に、国際協会の会長に16年の国際大会へ立候補したい旨を伝えました。11年の投票で決定されますが、その前２年間はロビー活動を行ってよいということで、09年からは他国の国際理事と友好関係を築くための行動を起こしました。そして万事整えて11年を迎えました。しかし選挙を１カ月後に控えた３月、東日本大震災が起こったのです。震災の２週間後、アメリカから「立候補をとり下げてくれ」という電話がありました。理由は「日本は放射能に汚染されているので開催地としてはだめだ」ということでした。しかし、ここは日本のために絶対に引き下がれません。下りない意思を伝え、１カ月後の選挙に臨みました。

　選挙はノースカロライナで行われました。16年大会に立候補したのは、ソルトレイク・シティ、ニューオリンズ、シンシナティ（オハイオ）、ボストン、マンチェスター、福岡の６つの都市です。１度目の投票で、福岡とソルトレイク・シティが残り、決選投票となりました。そして２度目の投票で、福岡に決まりました。本当に奇跡としか言いようがありません。他の国際理事の方々も落ちると思っていたのでしょう、心から祝福してくださいました。

福岡国際大会まであと１年

　今年は米国ハワイ州ホノルルで、６月26日～30日までの５日間、「第98回ハワイ国際大会」が開催されました。ホスト委員と福岡市および福岡観光コンベンションビューロから職員が参加し、ハワイ・コンベンションセンター３ＦでＰＲ活動を行っています。また６月29日の第２総会開催後には、福岡市が中心となりハワイ太宰府天満宮による神楽、黒田節、日本舞踊を披露して福岡のＰＲも行いました。さらに国際大会の目玉の１つでもあるパレードでは、ホスト委員会が日本ライオンズの先頭に立ち「第99回福岡国際大会」の横断幕を掲げて行進しました。そして、大会のフィナーレを飾る閉会式では、大会旗の引継ぎも行いました。

　日本にライオニズムが伝播して60年余になりますが、この名誉ある福岡大会は、14年ぶりに日本（東京・大阪に次ぐ３都市目）で開催される大会です。とくに海外から来日されるメンバーの皆さんには、日本の社会、伝統文化に触れていただき、福岡の良さを知っていただきたい。大会のスローガンは『動き出そう!人々のために、世界のために』（Do for People Do for World）です。私どもホスト委員会は、福岡県・福岡市、地元のさまざまな民間企業と一体になって『おもてなし（OMOTENASHI）』の心で、世界中から多くのライオンをお迎えできるように、総力を挙げて取り組んで参ります。（談）

■INFORMATION
第99回ライオンズクラブ国際大会 ホスト委員会事務局
事務局長：内海　清
所在地：福岡市中央区地行浜2-2-3　ヒルトン福岡シーホーク707
ＴＥＬ：092-407-8199
ＵＲＬ：http://lions99-fukuoka.jp/

　＜プロフィール＞
不老　安正（ふろう　やすまさ）
1944年１月生まれ。（株）かさの家の代表取締役を務めるほか、ライオンズクラブ国際協会の元国際理事、第99回ライオンズクラブ国際大会ホスト委員会の委員長など、さまざまな役職を担っている。