2024年11月22日( 金 )

筑紫野市をルーツに成長続ける、地域密着型総合建設グループ

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(株)環境施設

長年培った技術力を生かし、
住み良い福岡のまちをさらに住みやすく

自社所有のプラント
自社所有のプラント

    筑紫野エリアの開発とともに成長してきた(株)環境施設は、現代表の田中直継氏が1980年1月に田中設備を個人創業したことが始まり。87年10月には、土木工事や産廃関連などの事業を目的とし現商号で法人化した。2002年12月に拠点を筑紫野市山家に移転。土木、建築工事を手がける傍ら、同地を中心にして土木工事で発生した残土を処理するプラントを構築し、事業規模を拡大。その後、10年6月に本社を福岡市西区小戸に移転した。「快適な生活環境を創る」という使命感をもち、環境に配慮したたしかな技術で福岡の繁栄に寄与してきた。

 現在ではシールド工事をはじめとし、土木工事、推進工事、地盤改良・土質改良工事、建築工事、管更生工事などの「建設工事」、堆積土砂の除去・清掃やマンホール調査、化学装置類の洗浄、浚渫工事などの「環境保全事業」、路面清掃や道路標識清掃、トンネル清掃、道路パトロール、道路補修工事などの「道路メンテナンス事業」、上下水道施設の調査・設計・施工監理や農業土木などの「建設コンサルタント事業」、流動化処理土製造プラントや建設発生土・土質改良プラント、生コンプラントなど限りある資源を再利用する「リサイクル事業」など、取り扱い業種は多岐にわたる。西区の本社と筑紫野市の本店のほか、福岡、朝倉、筑後、糸島、宇美、北九州、熊本、佐賀、仙台に拠点を構えている。また、グループ企業は10社を超えるまでに成長している。

洗練されたリサイクル技術を活用し、
地域社会と自然の調和を目指す

リサイクルプラントシステムの流れ
リサイクルプラントシステムの流れ

 貧困、紛争、気候変動、感染症など、人類はこれまでになかったような数多くの課題に直面している。そんななか、持続可能な社会を目指すSDGsが世間で叫ばれてきた。しかし同社は創業当初から「地域社会、自然との対話を大切にする」という想いからさまざまな技術を活用し、時には生み出してきた。同社は建設工事で出た廃棄物を循環資源と考え、廃棄物ゼロを目指した収集運搬処理事業、再生資材製造事業に積極的に取り組んできた。

 あらゆる建設発生土、汚泥、泥土を利用可能な再生資源へと蘇らせるため、同社はさまざまなプラントを運用しリサイクルシステムを確立させている。なかでも注目を集めているのが流動化処理土製造プラントだ。同プラントでは建設発生土を再利用しながら、地下鉄や下水道、ガス工事などの再生埋め戻し材を製造している。

流動化処理土製造プラント
流動化処理土製造プラント

    都市の街路下には多種多様な地下構造物、埋設管類が錯綜して設置されており、補修、新設のために再掘削、埋戻しが繰り返し行われる。そこで重宝されるのが流動化処理工法だ。流動化処理土による埋戻しは、複雑に入り組んだ隙間にしっかりと充填でき、再掘削も可能。街路下での工事は早期復旧が必要なため、各方面の使用者からは好評を得ている。

社員の成長・連携を通じて、
顧客に最大限の安心・安全を提供

 ライフラインの整備や社会インフラの工事など幅広く手がけてきた同社。道路メンテナンスや地中に埋められた給排水管の現状調査・清掃・補修補強といったきめ細やかなサービスの提供を支えているのは現場の社員たちだ。環境施設の社風を一言で表すなら、「自ら考えて行動する」である。どの業種にも共通していえることだが、顧客が求めるニーズを把握し自主的な判断ができる人材は重要だ。そのため、同社では資格取得のサポートに注力している。取得の際にかかる費用の支援に加え、取得後の昇給など、個々人の成長とやりがいを促す環境を整えている。

 個人のスキルアップのほか、社内コミュニケーションにも気を遣っている。たとえば、土木工事では毎月の工程会議で進捗状況や現場での問題点の相談、意見交換を密に行っている。そうすることで、ミスをなくし、顧客にとっての最適解を提供しているのだ。また、コロナ禍の際はi Padを支給し、社員間の連携強化に努めるなど、多様な働き方への支援も欠かさない。社内コミュニケーションがうまくいっていなければ、最終的にそのしわ寄せは顧客にまでおよんでしまう可能性もある。そうなれば、今まで得てきた信頼を失ってしまう。些細な不協和音を起こさぬよう、職場の整備・改善には余念がない。

待望の「大型焼却炉」完成迫る
循環型社会に向け、新たなステージへ

 24年8月には産業廃棄物に対応した大型焼却炉が完成する予定だ。1期工事では、1日96tの処理が可能となる。北部九州にはこれほど大規模な焼却炉が少ないため、福岡近辺の産廃業者は佐世保や北九州まで運んでいるのが現状だ。原油価格高騰の影響で、輸送コストが重くのしかかる昨今、業界関係者にとっては朗報だろう。それだけではない。この焼却炉ではCO2削減に効果を発揮するボイラータービンでの発電を行い、各種乾燥の作業にも利用されるため、環境にも優しいのだ。また、2期工事以降では排出される灰のガラス製造の材料への再資源化や、骨材を再生して生コンに使う技術の採用なども構想している。

 公共工事主体の事業体系によって磨かれてきた技術と常に地域の要望に応える地域密着志向で業容を拡大してきた同社は、次なる未来を見据えて新たなステージへと歩を進める。環境への配慮を怠ってしまえば、人と自然の調和は図れない。環境施設は、今日も人々の快適な生活環境を創造するため、新たな施設・技術で住み良いまちづくりを提供している。


<COMPANY INFORMATION> 
代 表:田中 直継
所在地:福岡市西区小戸3-50-20(本社)
    福岡県筑紫野市山家2060-7(本店)
設 立:1987年10月
資本金:4,000万円
TEL:092-894-6168(本社)
    092-926-6168(本店)
URL:http://www.k-shisetsu.co.jp

<RECRUIT> 
募集職種:建築・土木の技術職人
応募資格:経験者優遇、未経験者歓迎
採用実績:2022年度/6人  
採用予定:10人
問合せ先:092-926-6168
採用担当:田中丈夫


<プロフィール> 
田中 直継
(たなか・なおつぐ)
1955年11月、福岡県早良区生まれ。30歳で田中設備を創業。その後、事業を拡大し、87年、(株)環境施設へ組織変更し、代表取締役に就任。

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