AI時代の新しい広告代理店を目指す、顧客に寄り添うブランディング支援企業
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(株)グランドビジョン
AI時代の広告代理店として、
広告+ブランディングの提案力2011年の設立以来、福岡市の中心・天神に本社を置く(株)グランドビジョンは、福岡県内のみならず県外の企業からも厚い信頼を得て、マーケティングとブランディングの依頼に応え続けてきた。同社が展開する事業は3つ。「エバーブランディング事業」では顧客に長く支持され続けるためのブランドづくりを支援し、「D4C事業」では時代や消費者の購買行動の変化に合わせた事業再構築の支援を行い、「エンゲージセンター事業」では直接聞き取った顧客の声を集約してマーケティング領域へ活用する。
近年、広告代理店は、生成AIをはじめとした急速な技術革新によって、存在意義を問われている。同社代表取締役社長・中尾賢一郎氏は次のように語る。
「これからの時代、広告作成にAIが利用されることは当たり前になります。しかし、我々プロフェッショナルとしての広告代理店の存在意義は、単に広告をつくるだけでなく、そのはるか前の段階から、すなわちクライアントがどのようなブランドをつくりたいかという構想段階からブランディングに携わり、クライアントのブランドづくりをサポートしていくことです」。
広告を依頼してくるクライアントは、自分がつくった商品の機能や効果について誰よりも理解している一方で、消費者や顧客の立場で商品を見る視点が限られていたり、固定概念に囚われたりしがちである。そのようなクライアントに対してグランドビジョンは、クライアントが見過ごしている視点から商品価値を見出し、プロとしてブランディングに効果的な商品の見せ方を提案することによって、幅広いブランディングと商品戦略の視点をクライアントに提供する。それは単に広告をつくっているというより、商品そのもののブラッシュアップにもつながる作業である。
また、グランドビジョンはエンゲージセンターと呼ばれるコールセンター機能も兼ね備える。今後、AIによるチャットボット機能の発達によって、人による同類の仕事が取って代わられる可能性なども指摘されている。しかし同社は同事業によって「人+AI」の強みをより深く理解する経験を蓄積している。たとえば、ホテル業界では自動チェックイン機が当たり前になっている今日でも、高級旅館では今なお人の手による対応が行われている。それは人にしかつくれないサービスが、高級旅館の商品価値そのものとなるからだ。
同社のエンゲージセンターは、従来のコールセンターと同様に商品やサービスの対応を行うだけでなく、ユーザーからの声を集約して同社のマーケティング事業に活用している。コールセンター機能という「人+AI」のハイブリッドが先行的に進化する業務の運営ノウハウを蓄積することによって、同社はさらにクライアントへのサービスも進化させていく。
天神の新しいシンボルへオフィス移転で、
福岡のリーディング企業として飛躍を誓うグランドビジョンは今年6月、オフィスを移転する。移転先は、事業プロデュース部門が「大名ガーデンシティ」へ、エンゲージセンターが「西日本新聞会館」だ。「大名ガーデンシティ」は旧大名小学校跡地に建てられた天神ビッグバンの目玉の1つ。注目を集めている大きな理由の1つが「ザ・リッツ・カールトンホテル」の存在だ。言わずと知れた高級ホテルブランドであり、日本では東京、大阪、沖縄など、日本有数の観光地に展開されている。
なぜ中尾氏は移転先に同施設を選んだのか。それは中尾氏が電通社員として働いていた時代に遡る。当時の中尾氏の趣味は読書で、足繁く書店に通っては、毎週発売される本と睨み合い、面白そうなものはないか探していた。いつものように書店の棚を見ていると、同じテーマの本がずらりと並んでいることに気がついた。そのテーマは「ザ・リッツ・カールトンホテル」。ちょうど東京ミッドタウン(東京都港区)に「ザ・リッツ・カールトン東京」が開業するタイミングであったことから、その話題が注目を集めていた。当時の中尾氏は若かったこともあり、その存在は知らなかったが、なぜか興味が湧き、そのうちの1冊を手に取った。そこで知ったのは、同ホテルが単なる高級ホテルではなく、泥臭く、地道にサービスを提供していること。顧客の誕生日を聞きつければちょっとしたサプライズを用意し、忘れ物を見つけた際には遠方でも直接届ける。そのホスピタリティの精神に感銘を受けた。そのほかの高級ホテルについての書籍も同様に読んだものの、ザ・リッツ・カールトンを超えるものはなかったという。
それから時は経ち、福岡にザ・リッツ・カールトンが上陸し、大名ガーデンシティにオフィスフロアが開業するというニュースを耳にした中尾氏は直感的に「そこに入居したい」と思った。家賃や入居条件を見たとき、同社が入居できるかは不確実だったものの、現在までに事業を伸長させ、今回の入居が実現した。
天神の新たなシンボル「大名ガーデンシティ」への本社移転は、グランドビジョンが福岡のリーディングカンパニーとなる誓いの印なのである。
クライアントの先にあるお客さまを念頭に、
パートナー企業として寄り添う提案を行う中尾氏は広告代理店の仕事について次のようにも語る。「当社が行う仕事は、当社にご依頼いただくクライアントのさらにそのお客さまに対する『サービス業』だと思っています」。
広告代理店の仕事は、基本的にBtoBで成立するが、依頼をもらうクライアントの先には、クライアントが大切にする「お客さま」が存在する。同社はこの「お客さま」の姿を想像しながらブランディングを行っている。そのためには、広告代理店が、クライアントの先にあるお客さまへのサービスのつもりで業務を行うことが重要であり、中尾氏は社員に対して常日頃「我々の仕事はサービス業だ」というメッセージを伝えているという。同社の理念である「真のパートナー企業を目指して」という考え方もここから生まれた。仕事の関係性からいえば広告代理店は「下請」だが、クライアントから「パートナー」と呼ばれるような関係性の構築を目指している。これを実現するためには、淡々と依頼に対して仕事をこなすだけではなく、相手の企業が求めていることや、相手自身が気づいていない商品や自社の魅力を探り出すことをお手伝いし、そのために相手に寄り添わなければならない。パートナーを目指すとは、そのような仕事を目標としている。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:中尾 賢一郎
所在地:福岡市中央区大名2-6-50
設 立:2011年11月
資本金:2,000万円
TEL:092-718-3041
URL:https://gvn.co.jp<RECRUIT>
募集職種:営業・プランナー
応募資格:大卒以上
採用実績:2022年度3人
採用予定:3人
問合せ先:092-718-3041
naomi_nishimura@gvn.co.jp
採用担当:西村
<プロフィール>
中尾 賢一郎(なかお・けんいちろう)
鹿児島県出身。(株)電通九州を経て、2011年11月に(株)グランドビジョンを設立。企業の成長・課題解決に向けたブランディング、マーケティング戦略からクリエイティブ制作に至るまで一気通貫したビジネスを展開している。九州経済フォーラム常務理事、EO Kyushu(旧・EO FUKUOKA)メンバーなどを務める。法人名
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