2024年12月22日( 日 )

「理想の住まい」を地域へ そして地域とともに繁栄する

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

(株)コーセーアールイー

地場を代表するマンションデベロッパー

(株)コーセーアールイー 諸藤敏一代表
(株)コーセーアールイー
諸藤 敏一 代表

    「理想の住まいへ飽くなき挑戦」の経営理念のもと、福岡都市圏を基盤として自社ブランド『グランフォーレ』シリーズの新築分譲・資産運用型マンションを供給する(株)コーセーアールイー。時代とともに住環境や資産価値に対する顧客のニーズが変化・多様化するなかで、常に全力で理想の実現に取り組んできた。1992年8月設立、2007年の福岡証券取引所へ上場、12年JASDAQ、16年東京証券取引所第二部、17年には東京証券取引所第一部上場をはたし、22年4月から東証スタンダードへ移行した。

 昨年、設立30周年を迎えた同社がその間、供給してきたマンション総戸数は140棟、6,897戸(23年5月現在)。地域としては福岡市都市圏を中心に久留米市・北九州市、福岡県外では熊本、大分、鹿児島、広島、東京、神奈川、そして20年に長崎、21年には埼玉へも進出した。「理想の住まい」を各地域に供給し、まちづくりへ貢献し続けている。

盤石の地元販売力 新地域へ進出拡大を続ける

グランフォーレ高見馬場(完成予想図)
グランフォーレ高見馬場(完成予想図)

    『グランフォーレ』シリーズの販売は常に好調で、多くの物件は販売から短期間で完売する。22年度の実績では「グランフォーレ西新パサージュ」(早良区、39戸)、「グランフォーレ大橋駅前レジデンス」(南区、83戸)、「グランフォーレ日吉レジデンス」(久留米市、59戸)が完売。23年度はすでに「グランフォーレ箱崎九大前駅レジデンス」(東区、37戸)、「グランフォーレ博多マークプレイス」(博多区、66戸)が完売した(23年5月現在)。また、現在分譲を進めているマンションには、鹿児島市の「グランフォーレ高見馬場」、新たに進出した山口県下関市の「グランフォーレ長府侍町」と千葉県船橋市の「シャリエ西船橋」がある。

 同社のマンションが好評である理由は、基本設計における高い品質・機能性とともに、新築分譲(居住型)は「カスタムメイドシステム」で顧客ごとの理想の住空間を実現すること、また、資産運用型は福岡市内を中心とした好条件立地の物件となっていることにある。それら高品質物件の供給プロジェクトを、同社は営業・企画・広告から経営管理まで一丸となって遂行し貫徹する。

 同社が考えるマンション開発の本質は、顧客の住生活を充実させることのみならず、街並みを向上させ、地域社会を活性化し、同社と連携する多くの事業者の経済活動を刺激する複合的なプロジェクトであるということだ。たとえば、同社がこれまでリリースしたマンションに同じデザインのものはない。1棟1棟に対して、時代のライフスタイルに合った、その地域に合った、また次の時代への理想を提案するベストワークとして自負する。また、同社プロジェクトの設計監理・施工は多くにおいて地場企業と協業で行われる。諸藤敏一代表は自社プロジェクトを通したステークホルダーの地場力向上を掲げる。よって同代表ならびに同社への地元業界関係者の信頼は厚い。顧客、地域、地元企業といった多角的な利益の実現を常に見据えながら、プロジェクトを推進するポリシーが建設業界のみならず多くの人を同社へ惹きつけ続けている。

グランフォーレ長府侍町(完成予想図)
グランフォーレ長府侍町(完成予想図)

堅実な経営と情報力で時代の荒波を乗り越える

 業界を取り巻く時代の変化は激しい。金利の上昇、円安や物価上昇ならびに人手不足にともなう建築コストの上昇は、業界全体としての販売価格へ影響を与えると思われ、今後、顧客の購入可能価格とのミスマッチの拡大も懸念される。そして何といっても今後、熾烈さを増すと思われるのが、マンション建設用地の仕入れ競争だ。

 関東ではメジャーセブンと呼ばれるマンションデベロッパー大手7社を中心に激烈な土地獲得競争が繰り広げられているが、同社は福岡の地場デベロッパーであるが、関東にも積極的に進出している関係から同地の情勢にも詳しい。諸藤氏は「今のところ福岡・九州エリアはまだまだ大丈夫ですが、こちらも安穏とはしていられません。というのも、メジャーセブンなどの中央大手による福岡・九州エリアへの進出も増えており、用地獲得競争が激しくなっているのです。今後、販売活動のみならず、先を見据えた仕入活動が業界の主戦場になるのは間違いありません」と語る。土地の仕入れは、何よりも地域とのネットワークなしには成り立たない。同社がこれまで培ってきた地域事業者との共存共栄の事業ポリシーが力を発揮する分野になる。

 同社は30周年の節目を迎えたが、この間、業容・業績の拡大とともに、上場企業としてふさわしいコンプライアンス体制、コーポレート・ガバナンスを堅固なものとしてきた。それは業績にも表れる。23年1月期通期の連結業績は売上高109億9,500万円(前期比2.6%減)、営業利益16億3,000万円(同42.8%増)、経常利益18億4,300万円(同45.1%増)、当期利益12億5,900万円(同43.2%増)と、先述の通り、グランフォーレシリーズの販売好調が販売費の抑制にもつながり増益となった。また、物価高の影響や社員のモチベーション維持のために、22年8月から3~5%の給与ベースアップも行っている。

 諸藤代表は、「高望みも背伸びもするわけではありませんが、堅実経営で持続的に企業価値を向上させることでステークホルダーの期待に応え、マンション分譲事業を中核としつつ事業領域を広げ、総合不動産業への成長を目指します」と謙虚に述べながら、未来への周到な計画も用意する。同社は次代においても成長し続ける企業となるために、人材の育成・登用、事業エリアの拡大、不動産関連事業の創出、業務の効率化、マーケティング力の向上など、課題の解決に向けて、23年3月に策定した中期経営計画(23~25年度)に取り組む。

 福岡に拠点を置くマンション分譲事業者として目指すは、「ブランド力・供給戸数で福岡No.1」だ。「グランフォーレ」のブランドイメージとともにコーセーアールイーはさらに高みへ向かう。


<COMPANY INFORMATION> 
代 表:諸藤 敏一
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-30
設 立:1992年8月
資本金:15億6,245万円
TEL:092-722-6677
URL:https://www.kose-re.jp


<プロフィール> 
諸藤敏一
(もろふじ・としかず)
1955年6月、福岡市生まれ。九州共立大学経済学部卒業。(株)すまい取締役を経て、92年8月に(株)コーセーを創業。2005年1月に(株)コーセーアールイーに商号変更した。社外では(一社)九州住宅産業協会の理事長も務め、業界の発展に貢献した功績から14年には「春の黄綬褒章」を受章。現在も福岡のデベロッパー業界を牽引し続けている。

関連記事