人生100年時代に貢献する若者を育成 「人財」づくりで社会に価値ある学園に
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学校法人国際学園
生涯スポーツトレーナー育成を柱とする、
「ZERO-100プロジェクト」「人生100年時代」といわれるほどの超高齢化社会に突入した日本。そのなかで今、重要な社会課題として浮上しているのが、国民が健康と長寿を両立しながら、幸せに暮らせる社会をいかに実現するかということだ。学校法人国際学園グループでは発足以来、一貫してこの難しい課題を克服するためのチャレンジ「ZERO-100(ゼロヒャク)プロジェクト」に取り組み続けている。0歳から100歳まで、すべての人の健全な身体づくりをサポートするというもので、中核となるのが「生涯スポーツトレーナー」の育成だ。
グループは人材開発事業、整骨・鍼灸・リラクゼーションサロン事業、健康増進事業、各種サポート事業など、北部九州を中心に展開しているが、いずれの事業についてもZERO-100プロジェクトを抜きには語ることができない。このうち、人材開発事業では九州医療スポーツ専門学校、九州CTB理容美容専門学校、ナショナル整体通信学園を運営。今春には、新たに和歌山医療スポーツ専門学校(和歌山県有田市)を開校したが、すべてにおいてプロジェクトに沿った育成・教育カリキュラムが提供されている。
健康増進事業では新たな試みにも取り組んでいる。JR黒崎駅構内に開設している「ZERO-100ステーション」がその一例だ。健常者はもちろん、日本初の車椅子のままでトレーニングができるシステムを導入するなど、障がいをもつ人たちも含めた誰もが運動習慣をもてる環境づくりを進めている。九州医療スポーツ専門学校には付属施設「北九州ロボケアセンター」を設けている。ここでは、最新テクノロジーを積極的に採り入れ、脳神経・筋力系の機能改善を自律的に促す世界初の装着型サイボーグ「HAL」を用いたトレーニングによる運動量増加により、健康な暮らしを取り戻す支援を実施している。
より幅広い世代の人々が健康的で、
幸せな人生を送れるようにサポートまた近年、注力しているのが「スポーツドック」という事業。子どもやお年寄りの運動に必要な6種類の基礎体力を測定し、運動の習慣付けや楽しさを知ることにつなげ、かつ健康づくりに生かすもので、これはスポーツ版「人間ドック」といったイメージだ。このほか、学園では0歳から100歳までのグランドマザー・ファーザー、チャイルドを表す「グラッチャ」という言葉を創造。それを冠した子ども運動トレーニングセンターや保育園、介護予防センターなども運営している。こうした事業を通じ、より幅広い世代の人々が健康的で幸せな人生を送れるようサポートし、ひいては国や自治体の社会保障費削減にも貢献することを目指している。
水嶋章陽理事長は一連の取り組みについて、「社会にとって価値ある学園とするため、そして学園で学ぶ若者たちが将来、長きにわたって自立できる『人財』になってもらえるようにするためのもの」と、狙いについて述べる。九州・中国エリアに多くの接骨院などのグループ施設があり、そこでは専門学校で学び取得した技術や知識を実習のなかで生かすことができ、就職先として多くの卒業生が活躍していることがその証だ。ちなみに九州医療スポーツ専門学校には、元福岡ソフトバンクホークスの投手で、現在はトレーナー(柔道整復師・鍼灸師)として活躍する馬原孝浩氏など、スポーツ界の第一線にいた人物もOBとして名を連ねている。
来春に法人名を「国際志学園」に変更
プロジェクトは新たな段階へ水嶋理事長は近年、若者たちを社会にとって価値ある「人財」に導くためには、教育・育成方法の在り方にも配慮することが重要になっていると指摘。「価値観が多様化するなかで、現在の若者たちは従来のような画一的な育成の仕方ではうまく成長できないケースがみられます。ですので、学園では彼らが自然と学習習慣を身に付けられるような指導を行っています」。自身もかつては勉強嫌いで無為に過ごした時期があったため、こうした考えに行き着いたという。
「さまざまな方との出会いにより、理事長という今の立場があります。そうした方々から受けた恩を新しい世代につなぐという意味から、若者たちの教育にあたって『恩送り』という気持ちで取り組んでいます」と水嶋理事長。その恩送りは北九州市や福岡県など地域社会へ広がろうとしている。「地域の発展には中小企業の発展が欠かせない」との考えから、コーポレートコネクション団体を組織。「不動産会社やディスカウントストア、企業研修など、地元企業や福岡で事業を行う国内企業のほか、保険や運輸などの外資系企業も参画しており、今後も企業とその経営者らの輪を広げ、そのなかから新たなビジネスやサービスの創出、事業者を育てていきたい」という。
最後に、国際学園は2024年4月1日に法人名を「国際志学園(コクサイココロザシガクエン)」へ変更することを表明(認可申請中)している。「志」を法人名に入れたのには、ZERO-100プロジェクトの意義を従来以上に強く認識し遂行する強い意志をもつこと、個々の心の成長と新しい価値観を生み、プロジェクトをさらに推進する原動力になると考えたためだという。法人名変更を契機にプロジェクトは新たな段階、発展へのステージに入る。恩送りの取り組みとの相乗効果によって、学園のフィールドはさらに広い社会、世界へと広がっていくに違いない。
<COMPANY INFORMATION>
理事長:水嶋 章陽
所在地:北九州市小倉北区京町3-9-27 ナガシマ通商ビル4F
設 立:2008年4月
TEL:093-513-5931
URL:http://www.mns-group.co.jp
<プロフィール>
水嶋 章陽(みずしま・あきひこ)
1961年北九州市生まれ。82年、行岡保健衛生学園卒業(柔道整復師免許取得)、87年、湯川整骨院開業、98年、ナショナル整体学園(現・トータルヘルスサービス協同組合)開校、2001年、(有)メディカルネットサービス(現・MNS(株))設立、02年、統合整体北九州協同組合設立、04年、柔道整復師教員免許取得、08年、学校法人国際学園九州医療スポーツ専門学校開校、16年、(公財)日本健康スポーツ連盟理事長就任。法人名
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