挑戦・成長・やりがいを得られる組織づくり 1人ひとりが能力を生かして働くために
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三興バルブホールディングス(株)
創業以来、顧客満足度を上げ続ける
福岡市博多区に拠点を構える三興バルブホールディングス(株)。グループ企業として、九州全域で管工機材の販売を手がける三興バルブ継手(株)、大分県を拠点として主にプラント向け配管資材を取り扱う(株)協和商会、中四国エリアで管工機材の販売を手がける武蔵鋼管(株)、配管部材の加工を手がける(株)エフライズを傘下にもつ。
「業界やお客さまが抱えている『お困りごと』を見つけ、解決に貢献する」を理念の1つとして掲げて、顧客の声に耳を傾け、商品・サービス提供において顧客のニーズを満たすことで発展を続けてきた。同社は創業時から「在庫を多くそろえて、注文があったら素早く配達」することを貫いてきた。在庫を多くそろえることには場所や管理などの問題が生じやすく消極的になるが、同社は少しでも早く商品を届けることを最優先にしてきた。それが顧客との信頼関係構築に役立ち、事業拡大につながった。
変化するニーズを把握するため、「ロイヤル会」というお客さまとの意見交換会を開催している。これは、毎月5~6回、1回につき1社の担当者を本社に招いて行っているもの。既存のサービスへの意見などを聞き、改善や商品化・事業化を進めている。厳しい意見も当然含まれるが、問題が深刻化する前に対応することにより、サービスの向上を心がけている。主力商品である配管資材をスピーディーに配送することをベースにしながら、現場に合わせた加工も請け負っている。人手不足に悩む現場がスムーズに回るよう、サポートをしたいとの想いで始めた事業だが、受注量が急増しており、加工専門の工場を近々新設する予定だ。
2022年11月から2カ月に1回、福岡に約50人が集まり、事前に出し合った議題について、丸一日かけて話し合う「アクション会議」を始めた。こちらも業務改善などを進める役割をはたしている。そこでは、決定したことはすぐ実行する、全力で取り組む、というルールのもと、さまざまな議論が交わされる。自由参加で、社員は自身の企画のプレゼンテーションもできる。こうした会議で論理的思考力を高めることで、業務全般の質においても向上がみられたという。
「立ち上がった企画は、定期的に見直し、整理もしています。最近では、各委員会やプロジェクトのほかに『ワーキンググループ』を立ち上げました。これはいわゆるダブルジョブで、別途報酬が発生する社内の重要ミッションです。どの企画でも若手や女性の活躍が増えているので、活気付いています」と、代表取締役社長・長崎洋也氏は語る。
教育システムを整えて、全員の能力を伸ばす
グループの拡大にともない、社内業務だけでなく業界全般のことを教える教育の専門部署を設ける予定にしている。現場が忙しくなると教育に十分な時間を割くことができない時期もあったが、新卒採用、中途採用を問わず、同じ質の指導を受けられるようにと、アクション会議で決定した。教育体制の整備は、離職数を抑え、社員定着率を高めるためにも、ますます重要になる。
同社は管理職を公募する「ボスチャレンジ制度」を導入している。入社2年目から利用可能なこの制度では、自らが管理職になりたいという意欲がある人々が集まり、やる気に満ち努力を惜しまない人材が育成されるという。男性比率が高い業界ではあるが、精神的な強さ、決断のスピードは男女関係なく、女性幹部も増やしていく予定だ。
「事業所ごとに個性はありますが、経営理念や創業者の想いという会社の幹の部分をしっかり共有すれば問題はありません。組織では、意識が高い人の存在が大きくなりますが、そういう人ばかりではありません。たとえば営業では力不足だとしても、倉庫業務や管理業務では違うかもしれません。それぞれの個性や能力に応じて活躍できる場づくりをしたいと考えています。分社化や子会社化で、社長ポストをつくることも今後の課題です。上昇志向の強い社員にとって、キャリアプランが立てやすく、リアリティもあるかと思います」と語る長崎社長。社員全員が活躍できる組織づくり。それが長期的に見ると、個々の幸せだけではなく、会社の確実な成長にもつながると考えているのだ。
働きやすい環境と社員の挑戦が
未来をつくる新入社員が 「ここは、とても話しやすい雰囲気です」と、口をそろえるという同社は、明るい社風が定評を得ている。社内公募でブランディング担当として、熊本営業所から異動した女性社員は、「経営企画部長の業務説明に魅力を感じて決意しました。自分自身のスキルアップへもつながりますし、楽しそうだと感じたのです。同世代の女性も多く、働きやすいですね。自身が芯をしっかりともっていれば、挑戦できる環境があるので、やりがいを感じます」と語る。
経営企画部長・手嶋氏は、「私は入社して約20年になります。入社当時から、人を大事にする会社という印象は変わりません。企画から実行まで、さまざまなことにチャレンジができます。成果への責任はもちろんともないますが、その分やりがいを感じますし、面白いです」と、同じく挑戦できる社風への魅力とやりがいを口にしている。
驚くことに、72年の歴史のなかで、兄弟、親子で入社するケースも多々あり、親子3代で勤務した事例もあるという。子どもの幸せを誰より願う親が、就職先に勧めるというのは、優良な労働環境である何よりの証拠だろう。
「当社には社長の個室はなく、社員と同じスペースに席があります。会話もしやすいですし、風通しが良いと言ってもらえます」と笑顔で語る長崎社長の柔軟な思考と姿勢が、社内の雰囲気を良くしている理由の1つだろう。新しい化学反応が起こることへの期待が高まっている。
今後は、価格競争が厳しくなる配管資材販売だけではなく、顧客の悩み・課題に対応しながら、新しいサービスを展開していく予定だという。のびのびと挑戦と成長を続ける同社から、ますます目が離せない。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:長崎 洋也
所在地:福岡市博多区石城町12-1
設 立:1951年1月(三興バルブ継手(株))
資本金:4,500万円
TEL:092-281-2763
URL:https://sankovalve-holdings.co.jp<RECRUIT>
募集職種:営業職
応募資格:とくになし
採用実績:2023年度/2人
採用予定:5人
問合せ先:092-281-2763
採用担当:田添
<プロフィール>
長崎 洋也(ながさき・ひろや)
1970年生まれ。福岡県出身。96年、三興バルブ継手(株)に入社。2018年三興バルブ継手代表取締役、19年三興バルブホールディングス(株)代表取締役社長に就任、現在に至る。関連キーワード
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