2024年12月22日( 日 )

九州の建設物の「今」を支えるとともに「未来」の人々に愛される建設物をつくる

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(株)サンコービルド

三井鉱山グループから独立
着実に基盤を構築した地場ゼネコン

本社が入るビル
本社が入るビル

    1972年8月の創業から堅調に売上高を伸ばしてきた(株)サンコービルド。2022年に50周年を迎えた同社は、地場総合建設業において業界TOP10を誇る事業規模にまで成長を遂げている。

 その歴史をたどってみよう。同社は東京都中央区で三井鉱山竪坑トンネル掘鑿(株)として産声を上げた。1983年2月には三鉱建設工業(株)へと社名変更し、本社を福岡市中央区に移転。97年7月に現住所へ移転するとともに、不動産分譲などに進出。2004年3月に三井鉱山グループから独立し、同年8月に現商号に変更した。その後も豊富な施工実績に基づき、企画、設計、積算、施工、維持管理までを一貫して行う体制で同社ブランドを形成。15年3月期には売上高100億円を突破し、その後も堅調な伸びをみせており、23年3月期には売上高116億円、当期利益6億円を計上。現在では建築・土木工事などの公共工事から、共同住宅、オフィスビル、医療機関、福祉施設、商業施設、物流施設、工場・プラントなど幅広い取引先をもち、九州内外7カ所に拠点を展開している。また、施工協力会社組織「サンコー会」の7支部124社の協力があるからこそ、スムーズな建設が可能となっている。

 グループ会社には、介護事業全般を手がけるサンコーケアライフ(株)、不動産業・建設業のサンコー開発(株)、環境衛生・警備業の(株)九州ビルシステム、土木・管更生事業の飯田建設(株)があり、14年2月に設立した持株会社のサンコーホールディングス(株)を軸に、グループ各社の経営統括、支援、連携を深めている。そのほか、21年12月には不動産開発により新たな建設需要を自らつくることを目的とした100%子会社である(株)サンコープロパティーを設立するなどして業容を拡大している。

部署間の連携を密にすることが
顧客との信頼強化の近道となる

 サンコービルドは現在、工事本部として「土木部」「建築部」「工事管理部」の3部門のほか、営業本部、事務部、積算部、設計部で構成されている。さらに工事関係者以外の社員も参加し、さまざまな視点から「災害ゼロ」を目指す「安全・衛生パトロール」を行う安全部がある。多様な部署が存在するが、創業時から掲げている「誠実な対応、技術の追求」という想いは、今もなお全社員に脈々と受け継がれている。

 というのも、同社は財閥系企業の良き伝統と志を継承する一方で、社員教育の強化などにより従業員1人ひとりが変化や失敗を恐れず、自らの意志や発想、行動力をもって果敢に新たな道を切り開いていける自主性と創造性の養成に努めてきたからだ。志を共有することで連帯感が生まれ、強力なチームプレイを発揮することができているのだ。

 同社では上下関係に縛られず、また、年齢や性別に関係なくフラットに意見を出し合える環境が醸成されている。また、年功序列ではなく、個人の力をしっかり評価しているところが社員のモチベーションアップにつながっている。1人ひとりのチャレンジを応援し、困ったときには上司や先輩が支える体制ができているからこそ、成り立っているのだ。

チャレンジ精神とチームプレイで公共工事や民間工事、建築工事、土木工事など幅広く手がける
チャレンジ精神とチームプレイで公共工事や民間工事、
建築工事、土木工事など幅広く手がける

時代に合ったワークスタイルで、
イキイキとした職場を整備する

お互いに切磋琢磨できる環境がここにある
お互いに切磋琢磨できる環境がここにある

    働き方改革の必要性が叫ばれる以前から、同社は職場環境の改善に積極的に取り組んできた。ワークライフバランスを大事にし、勤務時間内での業務遂行の実現や、チームで協力し合える職場環境を構築するため、現在は業務のDX化推進にも力を入れている。建設業界は人手不足が深刻化しているが、同社にはさまざまな年代の人材が集まっている。

 「会社見学では、年齢の近い先輩方もたくさんいて、わからないことがあれば何でも気軽に相談しやすい雰囲気があった」といった声が寄せられるなど、その魅力は若者にも伝わっているようだ。近年では入社4年目で現場を仕切る若手社員やサンコービルド初の女性現場スタッフも登場するなど、若手の台頭も目立ってきている。

 「現在は積極的に企画提案を行うことができるようになり、大型案件も増えてきました。設計段階から自社で手がけるため、高いレベルの成果実現が必須です。新卒採用に注力していきますが、経験豊富で即戦力となる人材を確保するため、中途採用も積極的に行っていきたいと考えています」と松川伸太郎代表は言う。

(株)サンコービルド 松川伸太郎代表
(株)サンコービルド
松川 伸太郎 代表

    福利厚生や社内制度も充実している。同社には独身寮や社宅を完備。各種資格取得に向けた支援制度のほか、年次健康診断やメンタルヘルスチェック、研修旅行などがある。また、業績優秀者への社員表彰制度や永年勤続表彰、退職金制度、誕生祝いとさまざまだ。さらに自社株を購入する社員持株会(業績配当制度)といったユニークな取り組みも同社の魅力の1つといえる。決算発表の際は社員総会が行われ、持ち株数に応じた配当金を得ることができるため、社員たちは業績をアップさせるにはどうすればいいのか、一生懸命考えるようになる。そして自分たちの頑張りが賞与とは別に配当金というかたちで還元されるのも、この制度のメリットだろう。

 数多くの困難に直面しながらも、社員1人ひとりが最善の努力と忍耐力をもって協力し合い、「総力の発揮」によって乗り越えてきたサンコービルドの未来は明るい。


<COMPANY INFORMATION> 
代 表:松川 伸太郎
所在地:福岡市博多区博多駅前1-31-17
設 立:1972年8月
資本金:9,900万円
TEL:092-414-6610
URL:https://www.sanko-bld.co.jp

<RECRUIT> 
募集職種:建築・土木施工管理職、総合職
応募資格:大学・短大・高専・専門卒
採用実績:2023年度/3人(新卒)
採用予定:4人
問合せ先:092-414-6610
採用担当:総務課 坂本
URL :https://www.sanko-bld.co.jp/recruit/


<プロフィール> 
松川 伸太郎
(まつかわ・しんたろう)
1953年4月、福岡県生まれ。76年、福岡大学法学部卒業。90年に(株)サンコービルド入社後、営業本部長を務める。2018年4月1日、専務取締役に選任。19年3月1日、代表取締役社長に就任し、現在に至る。

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