台湾映画祭、福岡で開幕
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台湾の名作映画作品を上映する「台湾映画祭」が17日、福岡アジア美術館で開幕した。この日は、オープニングセレモニーが行われ、約50人が参加した(主催:台湾映画祭上映実行委員会)。
毎日新聞西部本社の野沢俊司編集局長が「福岡から台湾へ行くための所用時間は2時間15分。非常に利便性が高く、身近に感じる。台湾映画は内容の深い作品が多く、この映画祭でも様々なジャンルを取り揃えた。映画を見ることで、台湾について理解できるのではないか。また、来場者同士がこの映画祭での出会いを縁に交流を深めてもらえれば」と挨拶した。
今回の出展は「コードネームは孫中山」「狼が羊に恋をするとき」「GFBF」「台湾アイデンティティー」「恋人たちの食卓」「光陰的故事」の6作品。「コードネームは孫中山」は台湾の社会情勢を軽快に映し出すコメディーで、大阪アジアン映画祭でグランプリと観客賞を受賞し、九州では初上映となった。「台湾アイデンティティー」は日本人の酒井充子さんが監督したドキュメンタリーだ。台湾の日本語世代を追った。「GFBF」は、1985年戒厳令下の高雄市が舞台になっており、民主主義を訴えるデモや三月学運を描くことで、台湾の現代史も紹介している。
台湾総領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊総領事は「映画は生活に知識と豊かさを与える。今回の出展では『コードネームは孫中山』『台湾アイデンティティー』など示唆に富んだ作品が含まれている。この1、2年の台湾と日本の関係も非常に良好だった。台湾は世界一の親日国家で、観光客数も増加。交流も活性化している。九州の皆さんには映画祭をきっかけに台湾の文化を理解していただけたらと考えている。一方で福岡在住の台湾人にも、福岡国際映画祭などで多くの日本映画を見てもらい、日本文化の理解につなげて欲しい」と話した。
台湾映画祭は、福岡アジア美術館・あじびホールと、キャナルシティ13で、9月22日まで開催される。
【杉本 尚丈】
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