2024年12月21日( 土 )

北部九州から東海、関東へと店舗網を拡大 5社体制で躍進を続けるグループ企業

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

(株)フードウェイ

年商500億円を射程圏内にとらえる

(株)フードウェイ ​​​​​ 代表取締役副社長 後藤英和 氏
(株)フードウェイ
代表取締役副社長 後藤 英和 氏

    フードウェイグループの創業は1991年。精肉テナント業である(株)ミートイン・ハイマートとしてスタートを切った。順調に業績を伸ばすなか、業界においては後発だったものの、2000年に食品スーパー(SM)事業に参入。関東地区にも積極的に店舗を広げ、18年11月、JR赤羽駅前にある商業施設・赤羽アピレ地下1階に東京第1号店となる「フードウェイ赤羽アピレ店」をオープンさせた。東京第2号店は20年6月、東京都小金井市に「フードウェイソコラ武蔵小金井クロス店」をオープンさせている。

 同グループは、現在、創業企業である食肉小売業の(株)ミートイン・ハイマートとスーパー事業である(株)フードウェイの2社を中心に、(株)エムツー(精肉小売業)、(株)絆(水産小売業)、(株)KC Japan(青果加工・卸・小売業)と合せて5社体制を整え、がっちりとスクラムを組みながら、北部九州を中心に関東、東海エリアへと着実にその店舗網を拡げている。

 23年2月期のグループ売上高は過去最高の約319億円に達した。今後も九州地区で年間2~3店舗、関東地区で1~2店舗を出店し、M&Aも行いながら28年2月期までに500億円を目指す。

コロナ禍においても着実に出店計画を推進

 同グループは創業より30年を超え、スーパーマーケットの運営は九州最後発ながら前期のグループ年商は300億円を超え、従業員数2,000人を抱える規模に成長した。今後も着実にステップアップを続けていくために、組織の見直しを図り、『新中期経営計画』を掲げ、それぞれの分野でさらなる進化を目指す。

 マーケティング戦略については2つ挙げられる。第1に「地域性確立型スタイル」。生鮮食品を主軸とした地産地消のスタイルで、さらに、大きな通りに面した「ロードサイド型」、商業施設に出店する「商業施設型」「生鮮特化型」の3つに分類されている。第2に「提案型スタイル」。食の楽しさを売るスタイルで、対話を重点に置いた店舗づくりとなっている。さらに他社とのタイアップによる売場の充実も図っており、地域性や交通アクセスなどを配慮した店舗づくりが同グループの真骨頂といえるだろう。

 具体的な出店状況・計画についてだが、同グループがこの約1年間でオープンした店舗には、宗像店(福岡県宗像市、22年3月)、おのだサンパーク店(山口県山陽小野田市、22年4月)、本城店(北九州市八幡西区、23年2月)のフードウェイ3店舗がある(23年5月の出稿時点のもの)。

 宗像店は、宗像市光岡の「トリアーダ宗像」内にオープンし、県内11店舗目、全国で25店舗目となる。同店舗は売場の約6割を生鮮コーナーが占めており、新鮮で質の高い肉と魚を取りそろえている。新たな取り組みとして、韓国食品コーナー「ソウル市場」を設置し、韓国で人気の高いカップラーメン、お菓子などの他に韓国コスメもラインナップしている。ほか、鮮魚売場に「丼コーナー」を設置し、青果コーナーでは「採れたて果物フルーツサンド」の販売も行っている。立地的にも国道3号線沿いであるため、気軽に車で立ち寄れることも大きなアドバンテージといえるだろう。

フードウェイおのだサンパーク店のチーズ売り場
フードウェイおのだサンパーク店の
チーズ売り場

    おのだサンパーク店は、山口県内初の出店である。特徴としては、売場面積が既存店のなかで最も広く、その分生鮮コーナーを中心とする各部門で品ぞろえを充実させ、従業員数も増やし、サービスの充実を図っている点にある。生鮮食品の鮮度へのこだわりは他店舗と同じだが、精肉部門では希少部位を豊富に取りそろえ、オーダーカットにも対応。また、チーズ専門店ではチーズの専門知識をもったスタッフが利用客の相談に乗り、要望に応じて最適のチーズを提供している。

 北九州市の「ミスターマックス本城ショッピングセンター」内にオープンした本城店も、生鮮ゾーンや接客に力を注いだ店舗づくりとなっており、生鮮部門の構成比は3店舗とも60%以上を誇っている。

フードウェイ本城店
フードウェイ本城店

    直近では静岡県で2店舗目となるマークイズ静岡店(静岡市、4月26日)がオープンした。「お客様の食卓が笑顔になるお店」を目指し、精肉専門店「牛蔵」では店内手切りの新鮮なブランド牛を提供。魚の専門店「山助」では市場から直送の新鮮な魚を販売。野菜・果物の専門店「ユナイテッド・ベジーズ」は市場から毎日届く新鮮な野菜や果物を提供する。韓国食材の「ソウル市場」や全国から取りそろえた商品コーナー「一想庵」などでほかのスーパーでは出会えない商品を数多く取りそろえている。今後、マークイズみなとみらい店(神奈川県横浜市、6月下旬)、直方店「もちだんご村モール」内(福岡県直方市、7月上旬)の2店舗の出店を予定している。(編集部注:記載は6月入稿時のものです。)

若い社員の発想力と行動力が不可欠

 同グループは28年2月期の売上高500億円を達成するために、今後は若い人材を積極的に雇用し、若々しい発想や行動力を最大限に活かそうと考えている。22年度の社員の平均年齢は37・4歳であるが、27年度には32・4歳に引き下げる予定でいる。さらに5年後10年後などの将来的を見据えて、毎年40~50人の新規採用を実施し、若い力を中心にして、より一層の成長を目指す。

 同グループが目指す未来像とは、顧客、取引先、全従業員、同グループを取り巻くすべての人々に感謝し、豊かな食の想像を通して地域社会の発展に貢献することであり、時代が求める付加価値を提供し、顧客に喜んでいただける店づくりを実現することである。この未来像を実現するためにも将来を担う若い力が必要だ。5年後には売上高500億円を達成し、新たな目標を掲げ、成長を続けていくに違いない。

代表取締役副社長・後藤英和氏(右)と
代表取締役専務・後藤和洋氏(左)

<COMPANY INFORMATION> 
代表取締役社長 :後藤 圭介
代表取締役副社長:後藤 英和
所在地:福岡市早良区高取1-2-22
設 立:2000年6月
資本金:5,000万円
TEL:092-852-8170
URL:https://www.foodway.co.jp

<RECRUIT> 
募集職種:総合職、エリア職
応募資格:大卒・大学院了・短大・専門・高専卒
採用実績:2023年度/42人  
採用予定:40~50人
問合せ先:092-852-8170
採用担当:澤野
     (sawano.t@food-creation.com
     松元
     (matsumoto.r@food-creation.com


<プロフィール> 
後藤 英和
(ごとう・ひでかず)
1985年10月24日生まれ、福岡市出身。西南学院大学経済学部卒。2009年(株)フードウェイに入社。13年フードウェイ新横浜店店長、16年取締役店舗運営部長、19年取締役専務を歴任した後、21年代表取締役副社長に就任。

関連記事