【福大朔独裁政権崩壊(13)】疑心暗鬼、不安、保身がはびこる大学内部
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学内は疑心暗鬼の渦
17日の学長選挙で、永田潔文・理学部教授が新たな学長に就任することが事実上決まった福岡大学。選挙結果を受けて、今、大学の教職員は大変落ち着かない日々を過ごしているようだ。NetIB-NEWSには、それをうかがわせる情報が数多く舞い込んできている。
なかには、朔啓二郎学長体制下において、朔氏の虎の威を借りた同僚によるパワハラなどの行為について、彼らの実名で暴露する内容のものもあり、そこには情報提供者が受けてきた被害が生々しく表現されている。
ちなみに、守旧派である医学部の上層部を中心とする人たちにとっても、朔学長の学長選選敗北で、落ち着かない日々が始まったようである。今後、改革派(永田氏を支援する勢力)による仕返しが予想されるからだ。
さて、寄せられる情報に見られる特徴は、「匿名希望」がほとんどである。永田氏の新学長就任は既定路線ではあるものの、学内には今後も朔派勢力が一定数、要職に残るものとみられる。そのため、情報提供者は彼らからの報復を恐れているのだ。
今回の選挙結果は守旧派、改革派の分断をより明らかにしただけでなく、教職員の間に疑心暗鬼、先行きへの不安、なかでも保身の気持ちを強く植え付けた。
こういう背景から、情報提供者の多くは匿名希望ということになっているわけだが、このような他人任せともいえる雰囲気が学内にはびこっている状況は、大学の有り様を抜本的に変えることが期待される永田新体制の足を引っ張る不安材料になりかねない。
大学を変えるのは学内の人間
NetIB-NEWSが長きにわたり連載を続けている福大問題は、福大の未来のみならず、大学教育の未来を憂う気持ちが根底にある。そのため、朔氏による論文数粉飾、人事壟断、独裁体制など、福大の経営を危うくする事態を粘り強く報道してきた。
その経験から読者諸兄に伝えたいのは、朔独裁政権崩壊の流れは、気骨ある関係者の方々のご協力により導かれた結果だということだ。だから、NetIB-NEWSは、匿名による告発を必ずしも否定はしないが、情報提供者の方々には勇気をもって、厳しい状況に立ち向かって欲しいと強く願っている。
誰もが強く、声高に意見を表明できるわけではない。NetIB-NEWSはそうした方々の意見を吸い上げ、発信することも重要なことだと認識している。しかし、保身、他人任せでは変革を成し遂げることはできない。
むしろ、学内にはびこる保身と他人任せが、朔学長独裁体制の誕生につながったのであり、永田新体制となっても、それが組織に浸透したままであるなら、大学の体質は改善されないだろう。
NetIB-NEWSは、これからも福大問題について勇気ある発言、行動を行う人たちを支援する。そして福大問題のみならず、この他の社会問題にも同様の気概をもって関わっていく。私たちメディアが世のために微力ながらも力をはたすことができるとすれば、それは世の中を変えるために進んで行動する当事者たちの存在があってこそなのである。
【特別取材班】
※NetIB-NEWSでは、「福大朔独裁政権崩壊」シリーズに関するご意見を募集しております。記事末尾の「※記事へのご意見はこちらから」よりお寄せください。
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