2024年12月22日( 日 )

【福大朔独裁政権崩壊(16)】吉満氏の副学部長就任 強権的な医学部運営に強いくさび

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 福岡大学の新学長に永田潔文理学部教授、そして医学・医療・スポーツ・健康分野担当の副学長に吉満研吾教授(放射線医学講座)が就任することが、このほど決定した。

 吉満氏は九州大学出身。これにより、この分野、なかでも医学部について、朔啓二郎学長とその取り巻き勢力が続けてきた福大出身者を優遇するなどの強権的な学部運営に、強くくさびが打たれた格好だ。

 吉満氏は朔学長が医学部長に就任(2013年)する前の08年に同講座主任教授に就任。以降これまで、朔学長グループとの距離を保ちながら医学部で教鞭をとってきた。そのこともあり、上記分野担当の副学長に指名され、就任を了承したとみられる。

 医学部長には朔学長グループの番頭格とされている小玉正太教授(再生・移植医学講座)が再選、福大病院・筑紫病院・西新病院の3病院を束ねる総病院長に、三浦伸一郎教授(西新病院長)が有力視されている。

 永田新体制発足後、吉満氏と朔学長グループの対立が顕在化することになるとの懸念があるが、吉満氏ら新執行部は予算関連の権限などを有することから、朔学長グループの医学部・病院運営に対して強い影響力を行使できるようになる。

 ここまで事態が進行した以上、朔学長グループとその強権的な運営態度を甘んじて受け入れてきた医学部関係者は、吉満氏を中心とする学部運営に協力する意志を明確に示すべきではないだろうか。

【特別取材班】

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