2024年12月22日( 日 )

福岡で新会社を設立 地域とより密着し、日本の観光産業に貢献

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(株)八芳園

日本の魅力を高めるには地域の力が必要

八芳園が拠点を置く「警固神社 社務所ビル」
八芳園が拠点を置く
「警固神社 社務所ビル」

 (株)八芳園は1943年に料亭から始まり、現在では婚礼事業を柱に、MICE事業、日本の文化体験コンテンツのプロデュースなどにも取り組み、国内外で多くのファンを魅了してきた。そんな同社はこのほど、すべての人々が交流することで、さまざまな文化が融合し、新たな価値が生まれる拠点を生み出す「交流文化創造」を目的に新会社3社を設立し、10月1日より事業をスタートさせた。

取締役社長・井上義則氏

    そのうちの1社が(株)八芳園エリアプロデュース警固。福岡・警固神社に隣接する社務所ビルの最上階に本社を構え、同社初となる地域法人として、MICEを含めたグローバルビジネスイベントのプロデュースや地域住民の祝祭事業に取り組む。また、「日本の魅力をさらに向上させるには、地域の力が必要不可欠」と話す井上義則社長の意向から、地域の魅力を発信する観光コンテンツの創出を目指す拠点としての役割も担う。

八芳園と福岡のつながり

組み立て式茶室「MUJYOAN」
組み立て式茶室「MUJYOAN」

    2013年9月8日、東京オリンピックの開催が決まったことを皮切りに、八芳園はインバウンドビジネスの強化に舵を切った。そこで取り組んできたことの1つに、組み立て式茶室「MUJYOAN」の開発がある。福岡県大川市に古くから伝わる木工技術を生かし、現地の職人と共同開発されたこの茶室は、14年4月に世界各国の大使館と大使夫人らが行うチャリティーイベントで初披露され、その後は結婚披露宴や、海外で開催されるイベントなどで使用されている。その後も移動型組み立て式やぐら「KAGURA」や、料理に合わせた食器など、大川市の技術を駆使して多くの開発を行い、17年には大川市と包括的連携協定を締結。海外に日本文化を提供し、インバウンドを誘致することを相互目的に、大川市のプロモーションも兼ね、地域活性化の向上へ貢献していった。

 福岡の中心地・天神から、国内外問わず多くの交流を促進し、日本の文化を多くの方々に知ってもらう機会を創造する。八芳園が歴史とともに培ってきた”ワンストッププロデュース力”とインバウンド対応のホスピタリティにより、福岡のさらなる魅力の創造が期待できる。

【立野 夏海】


<COMPANY INFORMATION>
(株)八芳園

代 表:井上 義則
所在地:東京都港区白金台1-1-1
設 立:1952年9月
資本金:1億円
TEL:0570-064-128
URL:https://www.happo-en.com

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