2024年11月05日( 火 )

事業成功の裏で崩壊した2組の夫婦

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離婚しなければよかったのだが

 Aはすばらしい人物であったが、惜しくも60代半ばで亡くなった。病名は癌。定期的な検診を怠っていたのが命取りになった。

 Aは2代目として事業拡大を図り、資産を50億円まで膨らませた。また社会活動にも熱心であった。だが、事業は内助の功があってこそ成功するものだと思う。しかし、Aは糟糠の妻と離婚した。そして再婚相手はA自身の長女よりわずか2歳年上という若い女性であった。Aの葬儀は、50億円の遺産相続をめぐって険悪な雰囲気が漂っていた。Aの友人は惜しんで言う。「恩人と言える妻を苦しめたから罰があたったのだ。財を成しても健康を失ったら無意味である」。

妻の精神異常で夫婦関係が破綻

 Bは一生懸命、事業に専念してきた。妻と一人娘の幸せ確保のために必死で10年突っ走ってきたのである。ようやく会社の経営も安定してきた。

 Bの最大にして唯一の楽しみは娘と遊ぶことだ。現在、小学2年生になる。ある日、突然妻が自宅を飛び出していった。もちろん、娘を連れてのことだ。同日、弁護士から「離婚調停」の申立ての通知が届いた。思えばこの1年間、妻の精神面での異常さが目立っていた。Bは「子ども養育の権利は取る」と息巻いている。

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