2024年12月22日( 日 )

【福大朔独裁政権崩壊(22)】現役学生の寄稿(5)永田新学長に期待すること

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 今回は現在福岡大学に籍を置く学生から寄せてもらった文章を掲載する。同学生は「徹底告発/福岡大・朔学長の裏面史」シリーズの記事を見て、大学の現状に驚くとともに、実状についてもっと知りたい、大学が良くなって欲しいとの思いから、当社の情報提供の呼びかけに応じてコンタクトを取ってきた。そしてその後も不定期に記事に関する感想や情報を寄せてきてくれた。
 なお、文末の署名は学生の思いを体現した仮名としている。

 私はこれまで福岡大学の悪い点を書いてきた。国立大学に落ちたからと言ってひねくれてこんな文章を書いているわけではない。私はこの福岡大学のことが好きです。だからこそ、私が卒業した後でも誇れる大学であってほしいとそう願っている。日本大学を見たらよくわかる。

 私の友人が日本大学に進学した。大学を聞かれた際に、大学の名前を出すと「タックル大学ね」といわれるらしい。私も卒業した後に、大学の名前を言って「学長がやばいところやろ」なんて言われたくない。私は、福岡大学と胸を張っていえるような大学にしたい。そのために、何ができるだろうかということは模索中である。

 今回、朔学長が退任して、永田理学部教授が新たに学長に就任する運びになった。福岡大学にも良心が残っていたのかとほっとした。永田教授は学生からの評判も良く、いい先生であると思う。しかし、学長に就任した後に権力をもって、人が変わったかのようにおかしくなってしまわないでほしい。

 永田新学長は九州大学卒業であり、朔学長と違って福岡大学卒業の先生ではない。だからと言って、この福岡大学に愛がないとはいえないと思う。福岡大学のことを本当に思ってくださる先生だと思いたい。

 NetIB-NEWSの記事の中で、朔学長の所業を告発された高木忠博氏(福岡大学医学部同窓会「烏帽子会」前会長)のお話を聞いていると、本当にこんな方が大学の顔となる学長でよかったのだろうかと、非常に疑問に残る。なぜ朔学長が学長になったのか。山口前学長も同じようなことをして選挙に負けた。この大学はおかしいのではないだろうか。本当に大学のためを思って、選挙人の先生方は投票されているのだろうか。

 朔学長の悪事がNetIB-NEWSの記事によって明るみにされた後の今回の選挙でも、朔学長は1回目の投票で79票を獲得している。私は今回の学長選挙の選挙人がなぜ朔学長に投票したのか、非常に理解に苦しんでいる。私の記事を見た投票人の方で、なぜ朔学長に入れたか教えてくださる方がいたらぜひ教えていただきたい。

 私は、今回の選挙でこのような先生方がいるという時点で大学に対して失望している。この調子だと福岡大学が変わることができるのは、このような先生方がいなくなった後だろう。そのころには福岡大学は残っているのだろうか。

最後に

 福岡大学は9学部31学科、大学院10研究科34専攻、学生数約二万人を有する西日本最大級の私立大学である。卒業生も27万人、九州での社長の出身大学ランキングでは1位など大きな影響力を持つ大学である。そんな福岡大学が良い方向に行くか悪い方向に進むのかは、大学だけでなくこの福岡、九州、ひいては日本の経済に影響するような大きな影響力をもったことだと思う。

 ここで膿を出し切らなければ福岡大学は没落の一途をたどることは場違いない。これから少子化の影響で大学経営は非常に厳しくなっていく。そのために、福岡大学はより魅力のある大学にならなければならない。ガバナンスが機能していないような大学では必ず没落する。教職員の方々はどうか福岡大学のために頑張っていただきたい。

 これまでのように、学長に異議を唱えることができないような状態はおかしい。永田新学長はまず、教職員の方々が意見を言いやすい環境をつくることが大事なのではないか。そして、学生の意見も聞き入れ開かれた大学を目指してほしい。朔学長は、九州大学に依存しない福岡大学を目指した。この考えは非常に良い考えだと思う。

 しかし、ただ福岡大学卒業の先生方を上に引き上げればいいという話ではない。九州大学の先生に負けないような教員を育成することが大事なのではないだろうか。九州大学と福岡大学では偏差値には大きな差がある。しかし私たち学生も、九州大学の学生たちに負けないように頑張りたいと思う。

 朔学長にはさまざまな問題があったと思う。しかし、福岡大学のために、医学部時代から学長に上り詰めるまで尽力されたのは事実だ。これまで批判するような記事を書いてきたが、このことに関して素直に感謝している。ありがとうございました。

 この記事を読んだ方には、ぜひ感想をいただきたい。福岡大学の未来は明るい。未来への希望を最後に申し上げてこの記事を終わりにしたい。

(了)

【七隈 正義】

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