2024年12月23日( 月 )

三井松島HD中間決算 中間は前年同期比超えも、リデル炭鉱終掘により通年は大幅減益予想

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 三井松島ホールディングス(株)(本社:福岡市中央区、吉岡泰士代表)はこのほど、2024年3月期の連結中間決算(第2四半期決算)を発表した。

 それによると、売上高は396億2,800万円(前年同期比18.5%増)、営業利益は165億9,300万円(同39.7%増)、経常利益は173億2,900万円(同39.0%増)、四半期純利益は119億400万円(同39.6%増)となった。

 増収増益となった要因について、石炭生産分野における石炭価格の上昇などによりエネルギー事業のセグメント利益が156億2,200万円(同43.0%増)となったほか、生活関連事業においてMOS(株)を子会社化したことなどを理由にあげている。

 通期業績予想は、石炭生産分野における石炭の販売数量減少、価格の低下などを織り込み、売上高が前期比12.5%減の700億円、営業利益は同41.3%減の210億円、経常利益は同38.8%減の220億円、当期純利益は同47.8%減とし、大幅な減収減益になる見込みだ。

 ただ、販売数量増加、価格の上昇や生産コスト削減などがあったことから、前回予想(5月15日時点)より売上高で40億円、営業利益・経常利益で50億円、当期純利益で10億円、それぞれ増加すると予想している。

 なお、同社が採掘権を得ていた豪州リデル炭鉱は、23年7月にすべての原炭採掘を終え生産を終了した。このことにより同社の販売量は、23年3月期の約330万トンに対し、24年3月期は約260万トンに減少する見込み。また、同炭鉱終掘に係る追加コストとして約30億円を上記業績予想に織り込み済みとしている。

【寺村朋輝】

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