緊急公開『ガザ・サーフ・クラブ』11.29にオンラインシンポジウムを開催へ
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ユナイテッドピープル(株)
代表取締役 関根健次映画の配給・宣伝・制作を手がけるユナイテッドピープル(株)(福岡県糸島市)は、ドキュメンタリー映画『ガザ 素顔の日常』(ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル監督、アイルランド・カナダ・ドイツ、2019年)を配給している。同社代表の関根健次氏から、同映画の上映状況を含むメッセージが届いたので紹介する。
ユナイテッドピープル代表の関根です。
短期間でしたが、アムステルダムのドキュメンタリー映画祭(IDFA)に今年も参加し、昨晩戻りました。
本映画祭のオープニングで問題が起きました。パレスチナ支持者がステージに乱入。「川から海まで、パレスチナに自由を。」というスローガンを掲げたのですが、この行動に映画祭の映画監督オルワ・ニラビアさんや観客が拍手。何が問題かというと、「川から海まで」という表現が問題で、イスラエルの存在を否定する、ユダヤ人排除の意味を含んでいるため問題となったそうです。(このスローガンのことは今回始めて知りました)即座にイスラエルの映画業界が非難声明を発して、署名運動を起こす展開となりました。問題提起をすることは大切ですが、スローガンの意味が残念でした。
別の日には同じくアムステルダムで大規模な気候マーチがあり、そこにグレタ・トゥーンベリさんも来て、スピーチ。ここでは彼女がアフガニスタンとパレスチナ人の女性をステージに上げたそうです。映画関係者とも、イスラエル・パレスチナ情勢について語り合う機会が多くありました。
さて、ハマス・イスラエル戦争の停戦を求める署名活動は、現在3千5百署名以上集まりました。来日していた5名のノーベル平和賞受賞者、ジョディ・ウィリアムズさん(ノーベル平和賞受賞者(1997年))などから応援メッセージが得られました。
「ハマスとイスラエルの戦闘が続くなか、私たちノーベル平和賞受賞者はどちら側を支持するのかと聞かれたり、立場を決めるよう求められることがあります。確かにハマスがイスラエル市民に対して行ったのはひどいテロです。しかし、だからといってイスラエルという国家が報復という名の下にガザの難民キャンプを爆撃し、市民、女性、子どもたちを殺し続ける大義名分にはなりません。私はハマス、イスラエル、いずれの側にもつきません。私はガザの子どもたち、イスラエルの子どもたち、世界の子どもたち、人類の側に立って行動します。地雷禁止条約では、日本が署名したことが強いメッセージとなり、条約についての世界の雰囲気を一変させました。今回も同じように、日本が積極的にこの問題に関わり、世界を牽引することを期待しています。」
非常に厳しい人道危機がガザでは続いていますが、停戦・終戦のためにできる限りの行動をしようと思い、急遽新作の買い付けを行いました。ガザの若者たちが、解放や自由を求めて海に繰り出し、サーフィンに興じている様子を捉えた『ガザ・サーフ・クラブ』というドキュメンタリーです。2014年の戦争後の辺りから映画が始まりますが、占領下で夢や希望をもつことが極めて難しい状況下でも、何とか自由を手にしようとする姿から、ガザの人々の状況が『ガザ 素顔の日常』とはまた別な視点で伝わってくる作品です。
12月以後の公開を目指していますが、11月29日の国連が定めた「パレスチナ人民連帯国際デー」に緊急でオンライン上映シンポジウムをセッティングしました。よろしければご参加ください。アーカイブ配信もあります。
▶緊急開催!「パレスチナ人民連帯国際デー」シンポジウム【ガザ地区で何が起きているのか?②】映画『ガザ・サーフ・クラブ』 特別先行オンライン上映シンポジウム | Peatix法人名
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