東京地検特捜部、安倍・二階両派事務所へ強制捜査
-
自民党の複数の派閥による政治資金パーティーをめぐる問題でついに東京地検特捜部が動いた。特捜部は19日午前、政治資金規正法違反の疑いで、東京・千代田区平河町にある清和政策研究会(安倍派)と志帥会(二階派)の事務所を捜索し、強制捜査に乗り出した。
この2つの派閥は、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックしていた。しかし、その内容を派閥の政治資金収支報告書に記載しておらず、慣習として裏金が公認されていたという。特捜部は、政治資金規正法違反の疑いがあるとみている。
安倍派については、その総額はこの5年間で約5億円にのぼるとみられる。また、二階派はキックバックを支出として記載し、派閥(支出)と議員(収入)、双方の収支報告書に記載はあるが、派閥の収入としては記載しておらず、その総額は5年間で1億円を超えるとみられている。
両派の会計責任者は特捜部から任意の事情聴取を受けており、「本来は記載しないといけないことは認識していた」と認めているという。
特捜部は今後、両派閥から押収した資料を分析し、両派の所属議員や派閥幹部から事情聴取し、実態解明を進めることになる。岸田政権の支持率が20%を切るなかでの国策捜査ともいわれる動きに対し、今後の捜査の進展で両派の誰がターゲットになっているのか、その行方に注目が集まっている。
先週から両派の派閥事務所前には、多くの報道陣が待機しており、特捜部がいつ動くか固唾をのんで見守っていた。
【近藤 将勝】
企業調査会社(株)データ・マックスが手がける経営情報誌『I・B』やニュースサイト「NetIB-News」は、信頼性の高い情報ソースとして多くの経営者にご活用いただいています。メディアとしてさまざまな情報を取り扱っており、国内外や地元福岡の政治動向に関する情報は経営者以外にも自治体組長や国会議員、地方議員などに幅広く読まれています。
そこで、さらなる記事の質の向上を目的に、福岡の政治・行政、また中央政界の動向などをテーマにオリジナル記事を執筆いただける政治・行政記者を募集しております。
記事の内容は、インタビュー、政局や選挙などを中心に扱います。詳しくは掲載実績をご参照ください。
企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。現在、業界に身を置いている方や行政取材に興味がある方なども大歓迎です。
ご応募いただける場合は、こちら(hensyu@data-max.co.jp)まで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点などがございましたらお気軽にお問い合わせください(返信にお時間いただく可能性がございます)。
関連キーワード
関連記事
2024年11月20日 12:302024年11月11日 13:002024年11月1日 10:172024年11月22日 15:302024年11月21日 13:002024年11月14日 10:252024年11月18日 18:02
最近の人気記事
おすすめ記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す