2024年07月16日( 火 )

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介している。今回、植草氏よりあいさつ文が届いたので紹介する(12月18日付)。

 ブログ「植草一秀の『知られざる真実』」の執筆を開始したのが2008年4月。
 メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」を創刊したのが2011年9月。
 ブログでの発信を始めて15年半、メルマガ発行を開始して12年の時間が経過した。メルマガの発行号数は3650号を超えた。

 節目に際して、フーミー社インタビュー記事が掲載されたので、ご高覧賜れればありがたく思う。
https://letter.foomii.com/kazuhide-uekusa/
 どのような思いでブログ執筆を開始したのか、メルマガ創刊を決意したのかについて述べている。

 日本の社会、日本の政治を刷新しなければならないと感じる。「戦争と弱肉強食」に突き進む日本。この日本を「平和と共生」の社会に変える。その想いを基礎に置いてきた。

 民主主義は国民多数が意思決定者であり、国民多数の意思に沿う政治を実現させるものと捉えられる。ところが、現実にはこれが実現していない。

 資本主義の根本原理は市場原理の不可侵性と私有財産制の神格化にあると考えることができる。資本主義の運動によって生じるのは弱肉強食の社会だ。市場原理にすべてを委ねれば圧倒的少数の支配者と圧倒的多数の被支配者に二極分化される。

 「私有財産制の神格化」とは所得再分配を否定すること。富める者の負担で社会を構成するすべての者の生活を保障する。これが「所得再分配」のメカニズムだが、私有財産制を神格化すれば、富める者に対する負担の強制が排除される。資本主義の運動法則によってメリットを得るのは圧倒的少数の勝者である。だから、資本主義と民主主義は根本の部分において対立する。「資本主義対民主主義」のテーマでの考察を続けてきた。

 ところが、私たちの目の前に広がっている現実は経済社会の資本主義化である。資本主義化とは、言い方を変えれば際限のない格差拡大。一握りの圧倒的支配者と大多数の奴隷への二極分化である。民主主義が機能するなら資本主義の運動に歯止めがかけられる。民主主義では多数の意思が現実の決定に反映されるはずだからだ。

 ところが、現実には、民主主義の制度が採用されているにもかかわらず、多数の意思ではなく、少数の意思に沿う政治が行われ、社会の弱肉強食化が進行している。民主主義が正常に機能していない。

※続きは12月18日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「メルマガご高読に深謝申し上げます」で。


▼関連リンク
植草一秀の『知られざる真実』

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