アーバンライク、23年10月期決算とLAHDとの資本提携を発表
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(株)アーバンライク(本社:熊本県荒尾市、吉野悟代表。以下、同社)は18日、(株)LAホールディングス(本社:東京都港区、脇田栄一代表、東証グロース。以下、LAHD)との資本提携を発表した。LAHDが同社代表の吉野悟氏から同社株式の15%(議決権割合)を取得する予定としている。
LAHDは、「ラ・アトレ」、「ラ・アトレレジデンシャル」、「LAアセット」を主要グループ会社として、新築・再生不動産販売、不動産賃貸事業等を展開している。ヘルスケア施設供給の整備・拡充に力を入れており、北海道に5棟、愛知県に4棟、首都圏に2棟、合計11棟のヘルスケア施設を保有する一方で、同業他社との業務提携を積極的に進めている。
一方、同社は、福祉関連施設事業の積極的な展開に乗り出しており、「Rasiku(らしく)」ブランドで、障がい者グループホーム施設の建築・販売を行い、23年10月期は同事業で6億4600万円(前期比404.8%増)となった。
今回の提携で同社は、ヘルスケア施設について強みを持つLAHDとの提携によって福祉関連施設事業の展開を一層進めていきたいとしている。
また、提携発表において同社は、TSMCの熊本県菊陽町進出による近隣地域の不動産市場の好況感に言及しつつ、提携によりLAHDの不動産企画開発・運営・管理に関するノウハウと、同社の熊本県を始めとする九州地区全域における不動産開発に関するタイムリーかつ有益な情報を相互に活用するとしており、同社の業績ならびに財務状況の改善に向けた方策の方向性を示している。
23年10月期決算
提携発表に先立つ15日、同社は2023年10月期の決算を発表した。それによると、売上高は46億5,222万円(前期比44.1%増加)、営業損失は3,269万円(前期は損失408万円)、経常利益は1,532万円(同33.4%増加)、当期純利益は404万円(前期は損失1,203万円)となった。
営業損失に対して経常利益を上げているが、これは保険解約益として4,840万円を計上したことを主としている。また、助成金収入として1,658万円もあるが、一方で支払利息1,922万円もあり収益を圧迫する要因となっている。
同社については当社の10月の会員専用記事に掲載した。10月の記事では23年10月期第3四半期の決算をもとに分析を行ったが、通期決算でも基本的な状況は変わっていない。
今回発表した業務提携がどのような効果を生むか、今後の展開が注目される。
【寺村朋輝】
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