台湾プロ野球、後期優勝はエレファンツ
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台湾プロ野球(中華職棒)後期シーズンは、元阪神タイガース・林威助選手らが所属する中信兄弟エレファンツが、10月7日に行なわれた試合に勝ち、優勝を決定させた。前期は3位に終わった中信兄弟だが、後期はブレーキとなっていた外国人打者を外すという大胆な戦術を取ったこと、国産打線で長打力よりも「繋がり」を重視し投打のバランスを整えたことなどが奏功し、接戦をものにしてきた。
注目された台湾球界2年目の林威助選手も、中軸や代打の切り札として打率3割をキープ。林選手の活躍もあり、チームは後半で一気に2位のラミーゴを突き放した。7日の試合で勝利した瞬間、新竹球場では何発もの花火が打ち上がり、観客席は歓喜の渦に沸いた。
台湾プロ野球リーグは、許銘傑投手(ラミーゴ)や、林威助選手、今年の後期からはホークスの陽耀勳選手(ラミーゴ)ら日本プロ野球で活躍した実力派の選手らが加入しており、注目度も高まっている。許銘傑選手は今シーズン4勝と振るわず、2軍生活が続いた。後期に入団した陽耀勳選手は、打者として上位打線を任され、持ち前の機動力を十分に活かした。そうしたなか、WBCなど国際大会の選抜メンバーは、国内でも特に人気が高まってきている。
今年の台湾プロ野球は、前期はラミーゴが優勝しているため、前期と後期の覇者がぶつかる台湾シリーズ(総冠軍賽)は「ラミーゴ対中信兄弟」の対戦となる。17日に開幕し、桃園、新荘、台中洲際の3球場を使用して開催、先に4勝したチームが「台湾チャンピオン」となる。林威助選手は「昨年は同じラミーゴに敗れている(1勝4敗)ので、雪辱を晴らしたい。チームは良い状態なので、その勢いのままシリーズを迎えたい」と意気込んでいる。
【杉本 尚丈】
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