安芸高田市・石丸市長と市議会の論戦攻防が面白い(後)~地元メディア・報道内容への批判
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(株)アクロテリオン
代表取締役 下川 弘前稿では、安芸高田市の石丸伸二市長と議会の論戦が面白いという内容を記載した。
実は、石丸伸二市長の面白さはそれだけではない。市政および議会の内容について地元メディアとの質疑応答のやりとりも市の公式「YouTube」チャンネルで公開されており、これも議会同様に半沢直樹風にメッタ斬りに論破していて面白い。現在、この公式チャンネルは登録数20万人を超え、全国1位になっているということだ。
地元メディアの記者が、市民には市長と議会の対立関係に「うんざりしている」人もいるとし、それをどう受け止めるか尋ねた。石丸市長は、その意見について一部の声を総意のように扱っているもので「中立性に欠ける」と反論した。
その後何度かやり取りが続いたがかみ合わず、地元メディア記者は「この話を市長としても不毛」と発言。これ以上、市長とやりとりをする必要がない、として次の質問に移った。
これに対し石丸市長が「自分から質問しておいてコメントが気に入らないから『不毛なやり取り』とするのは失礼が過ぎる」と発言。その後も地元紙の記事内容について、「議会答弁の内容を部分的に切取って、恣意的な内容操作をしている」などと批判し話題になった。そして、今年2月27日定例記者会見の公式チャンネルでは、地元メディアに対して正式な抗議を行うとした動画が公表されている(写真、URL参考)。
筆者には、地元メディアの記者の質問・意見より、石丸市長の回答・意見・質問のほうが理路整然とし納得いくように映った。
これまでも「右寄り」「左寄り」などというマスコミ報道各社のスタンスがあったり、「芸能ゴシップ」や「○○砲」といったスクープばかりを狙うメディア報道も多々あった。そのなかで良くいわれるのが、マスコミ報道には前後の内容を無視し、部分的な切り取りをして記事を書き、恣意的にある方向に読者を誘導することがよくあるということだ。改めて、マスコミ報道各社においては、中立的な立場で、正確で、わかりやすい報道をしてもらいたいものだ。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
下川弘 氏1961年11月、福岡県飯塚市出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築営業本部やベトナム現地法人のGM、本社土木事業本部・九州支店建築営業部・営業部長などを経て、2021年11月末に退職。(株)アクロテリオン・代表取締役、C&C21研究会・理事、久留米工業大学非常勤講師。法人名
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