2024年12月22日( 日 )

第一交通、電脳交通、NECの3社、地方の公共交通における自動運転の実証実験で提携

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 第一交通産業(株)(本社:北九州市小倉北区、田中亮一郎代表、以下「第一交通」)、(株)電脳交通(本社:徳島市、近藤洋祐代表)、日本電気(株)(本社:東京都港区、森田隆之代表、以下「NEC」)の3社は13日、地方の交通課題解決に向けた業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表した。3社はこの提携によって、バス・タクシーの自動運転技術を活用した新しいモビリティサービスの展開を通じて、地方の公共交通における利便性の確保という課題の解決を目指すとしている。

 現在、日本では少子高齢化にともなう運転手不足などが顕著になっており、全国的に公共交通の利便性の確保が大きな課題となっている。この課題に対処するため3社はそれぞれ、第一交通はバス・タクシーなどの顧客基盤、電脳交通は配車に関するシステムやノウハウ、NECは自動運転に関する技術やソフトウェアを提供し、これらの資源を組み合わせることで、地域公共交通の維持・確保に向けた自動運転を活用した新しいモビリティサービスの展開を目指し、地域住民の利便性向上、地域活性化に貢献する計画としている。

 今後の展開として、自動運転バス・タクシーの全国各地での導入を目指し、まずは24年度内に沖縄県で自動運転バスの実証実験を行う予定で、この実証実験では自動運転システム・アプリケーションの技術、運行・配車や遠隔監視のオペレーション体制に関する検証を行い、地方の交通における課題・受容性などを検証する。その成果を活かして沖縄県のバス運行における課題解決と持続的成長への貢献を目指すとしている。

【寺村朋輝】

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