2024年12月27日( 金 )

小池知事が嘘つきなら「クロ」

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「『息を吐くように嘘をつく』という言葉は小池百合子氏のためにあるのではないか」と論じた4月14日付の記事を紹介する。

小池百合子氏の元側近が重大な告発を行った。小池百合子氏はカイロ大学を卒業したと主張している。かねてより、カイロ大学を首席で卒業したと主張してきた。しかし、このことについて虚偽であるとの告発がなされている。

告発者の1人はかつて小池百合子氏がカイロに滞在した際、現地で同居していた女性2020年5月に刊行された石井妙子氏の著書『女帝 小池百合子』においては、女性の身の安全を考慮して「早川玲子」という仮名で登場していた。しかし、2023年秋の文庫本刊行に際して本人から仮名を実名に改めたいとの申し出があり、実名に切り替えられた。

早川玲子氏の実名は北原百代氏。北原さんは昭和16年生まれ。80代を迎えている。人生の晩年を迎え、自分には事実を伝える義務があるのではないか、黙っていることも罪なのではないかとの思いを強くしていった。

大手メディアに「小池百合子氏はカイロ大学を卒業していない」ことを手紙に書いて送った。しかし、大手メディアからの反応はなかった。その後、作家の石井妙子氏の文章に目が止まり、北原さんは石井氏に手紙を送った。これが契機となり、石井氏が北原氏と面会。精密な面会を重ねた末に『女帝 小池百合子』が刊行された。

北原氏は小池百合子氏とカイロで2年間同居した間柄。カイロにおける小池氏の実態を知っている人物である。石井妙子氏の記述によれば、小池氏がカイロ大学を卒業したと公表している1976年の試験の結果は、「本人が『ダメ(落第した)だった』と言っていて、教授と交渉しても『あなたは最終学年ではないから追試を受ける資格がないと言われた』と落胆していた」という決定的な証言を北原さんがしている。この北原氏が実名を出して、「小池百合子氏はカイロ大学を卒業していない」と告発している。

今回、新たに実名告発をしたのは小池氏の元側近であった小島敏郎氏。小島氏は元環境庁高官で退官後は青山大学教授を務めた人物。弁護士資格を有し、現在は弁護士としても活動している。

2020年6月9日に、小池氏の「虚偽事項公表罪」ならびに「偽造私文書行使罪」の疑いについて弁護士の郷原信郎氏と作家の黒木亮氏が外国特派員協会で記者会見を開催する予定が示されるなかで、小池氏が緊急の対応を取った際に小島氏は小池氏から相談を受けた。

6月6日夕刻に小池氏から呼び出され、学歴詐称問題について、どのように対応すればよいかについて相談を受けた。その際、小島氏は「カイロ大学から、声明文を出してもらえばいいのではないですか」と提案した。

翌6月7日午前に小池氏から小島氏に、具体的にどのような対応を取ればよいのかを尋ねるメールが送られたが、小島氏は返答を保留した。その後、6月9日の郷原氏らによる記者会見開始時刻の2時間前に、エジプト大使館フェイスブックにカイロ大学声明が掲載された。

声明には小池百合子氏がカイロ大学を卒業しているとの内容が記載された。小島氏はあまりに早い対応に疑問を感じたという。その後、ジャーナリストAから、カイロ大学声明の文章を作成したこと、また、エジプト大使館フェイスブックに掲載されるまでの経緯の詳細を聞いた。これらの内容を小島氏が今回、文藝春秋で明らかにした。

※続きは4月14日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「小池知事が嘘つきなら「クロ」」で。


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