2024年12月22日( 日 )

温故知新!歴史再現工事ブーム到来なるか!?

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takeda 九州地方整備局と太宰府市が主催する「九州歴史まちづくりサミット」の開催が決まった。

 同サミットは、九州において先進的に歴史まちづくりを実践する6つの市町村(山鹿市、太宰府市、日南市、竹田市、添田市、佐賀市)の代表者が太宰府市に集い、情報交換を行うことで、今後新たに歴史まちづくりを進めようとする自治体をサポートしていこうというもの。当日は国際広報メディア・観光学院 観光創造専攻の西山徳明教授も特別講師として参加する。

 人口減少にともなう内需縮小が避けられないなか、観光客の取り込みは、地方自治体はもちろん、国全体でも大きな課題となっている。2007年には、お隣中国が天安門広場の南に位置する、前門大街の大規模改修工事を実施。清の時代後期から中華民国前期にかけての町並みが再現された。一般公開からの1年間で、国内・外から5,000万人を超える訪問客があったという。
 福岡でも現在、AR(拡張現実)を利用した、「バーチャル歴史散歩」が実施されている。iPadなどの情報端末を使うことで、当時の町並みが体験できるというものだ。しかし、そうした条件付きの観光サービスの提供よりは、町全体に古き良き日本の姿を残した方が、集客力は高い。世界で最も影響力があるとされる米大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」が発表した2015年の世界の人気観光都市ランキングで、京都市が2年連続で1位に選ばれたことからも、そのことはうかがい知れる。

 空き家問題を始め、建築物・建造物の10年後、20年後の価値に焦点が当てられる中、観光資源として古風にアレンジして残すといった選択肢があってもいい。興味のある方は、同サミットに足を運ばれてみてはいかがだろうか。

■九州歴史まちづくりサミット

<日 時>
平成27年11月19日(木) 午後1時15分~午後4時40分

<場 所>
九州国立博物館 ミュージアムホール(福岡県太宰府市石坂4-7-2)

詳細は以下の問い合わせ先まで。
国土交通省 九州地方整備局 建政部 都市・住宅整備課
課 長:百合草 真人
建設専門館:佐伯 康夫
TEL:092-471-6331/FAX:092-471-6397

 

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