2024年12月27日( 金 )

立民唯一活路の野党共闘

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は衆院補選で立憲民主党が全勝を果たすための原動力は「立憲・共産共闘」だと指摘する4月22日付の記事を紹介する。

2024政治決戦。第1弾は4月21日投開票の目黒区長選。小池百合子氏の都民ファーストが支援する候補者が落選した。小池百合子氏の学歴詐称疑惑が響いている。小池氏が学歴詐称疑惑を否定したいならカイロ大学から正式の卒業証明書を取り寄せて公表すればよい。それができないとなると学歴詐称疑惑は払拭されない。学歴詐称は公選法違反。当選が取り消される重みがある重大な犯罪である。

『女帝 小池百合子』(文藝春秋社)によって学歴詐称疑惑が告発された。前回知事選では告示直前の2020年6月9日午後にエジプト大使館フェイスブックに小池百合子氏がカイロ大学を卒業したとするカイロ大学声明が掲載され、小池氏はこれを錦の御旗にして都知事再選を勝ち取った。

2020年6月9日、弁護士の郷原信郎氏、作家の黒木亮氏による外国特派員協会での記者会見が予定されていた。この記者会見を無効化するタイミングでエジプト大使館フェイスブックにカイロ大学声明が掲載された。しかし、カイロ大学のメッセージがなぜ在日本エジプト大使館フェイスブックに掲載されたのか。素朴な疑問は残された。

この経緯について、かつて小池百合子氏の側近だった小島敏郎氏が文藝春秋誌に告発インタビュー記事を掲載した。6月9日の3日前にあたる6月6日に小池氏に呼び出されて、学歴詐称疑惑についてどう対処すればよいのか相談を受けた。小島氏はカイロ大学に声明を出してもらうのが良いのではないかとの考えを話した。

翌6月7日午前に小池氏から具体的にどうすればよいのかのアイデアを求めるメールが送られたが小島氏は回答を保留した。そのなかで、6月9日午後にエジプト大使館フェイスブックにカイロ大学声明が掲載されたことを知り、小島氏はあまりにも素早い対応に驚いたとのこと。その後、6月9日に掲載されたカイロ大学声明が小池氏サイドで創作されたものであったとの事実を知ることになった。

現在、千代田区長に就任している樋口高顕氏が当時、小池氏の側近の1人であり、樋口氏が動き、ジャーナリストAに声明文作成の依頼がきたとのこと。小島氏はAからそのことを聞いた。当時のやり取りを示すメールなどによって6月9日午後にエジプト大使館フェイスブックにカイロ大学声明が掲載されるまでの詳細な経緯を知った。この内容を含めて小島氏は文藝春秋誌に告発文を掲載したということ。

小島氏は小池百合子氏が実際にはカイロ大学を卒業していないとの認識を有している。小池氏に示した自分の提案によって、自分が学歴詐称に加担してしまった可能性があることを心配している。

※続きは4月22日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「立民唯一活路の野党共闘」で。


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