朴大統領の憂鬱な悩み
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11月20日から11月22日のソウル・仁川の空は霞におおわれていた。同行の過敏な友人は【目が痛い、喉がざらざらする】と嘆いた。別の友人は【これは北京から襲来したPM2.5だ。こんな侵略を許してはいけないな】と怒る。さらに別の男は【ソウル、仁川では今後、癌が増大する】と悲観的な予想を語る。確かに18,19日上海にいた者としては【上海の空は青かった】という記憶が鮮やかに蘇ってきた。
朴韓国大統領もこのPM2.5の空気を吸えば憂鬱になろう。先達ての第二次大戦終了70周年式典が北京で行われ朴大統領は習中国共産党総書記の横に立ち並んだ。
(1)韓国にとって貿易総額の取引トップの中国との緊密な関係を誇示することに成功した。
(2)韓国にとって北朝鮮の動向は頭痛の種である。今回、中国との親密な関係を見せつけたことで、北朝鮮の暴走の懸念に牽制球を投げたと自画自賛しているはずだ。
(3)だが中国側は堪らない。元々、中国と北朝鮮はお互い血を流し合った(1950年から始まった朝鮮戦争)兄弟同盟関係にある。掌を反して北朝鮮を見放すわけにはいかない。
(4)そして韓国にとって最大の安保後ろ盾になるアメリカからは【日本と仲良くやれ!!】と勧告されている。朴大統領としてはこの勧告を無視するわけにはいかない。従来の舵取りを軌道修正しているようだ。しかし何よりもまず中国側に、このPM2.5侵略について抗議することに着手しないとソウル首都圏の住民から反撃を食らうのではないか――。
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