2024年11月24日( 日 )

小池百合子氏の本当の学歴

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 NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「小池百合子氏が都知事にふさわしい人物であるかを判定するうえで重要なポイントは『ウソをつく人物』であるか否かだ」と指摘する6月12日付の記事を紹介する。

問題は「学歴」ではない。学歴の「詐称」が問題なのだ。この点を間違えてはいけない。「学歴」を問題にする場合は、どのような学歴を有しているのかが焦点になる。他方、「詐称」を問題にする場合は、当該人物が「ウソをつかない人物=信頼できる人間」であるのかどうかが焦点になる。

2020年5月に刊行された『女帝小池百合子』(文藝春秋社)著者の石井妙子氏が参考になるエピソードを紹介している。石井氏は「テレビで『大胆不敵すぎる噓』ついた瞬間」と表現する。
https://bunshun.jp/articles/-/66333

以下は石井妙子氏による記述。
「2016年夏、異様な熱気に包まれていた首都東京。都知事を決める選挙に小池百合子氏が突然名乗りを上げた。緑の戦闘服に身を包み、彼女は足下の群衆に向かって、選挙カーの上で叫んでいた。」

「2016年夏の選挙をめぐる狂騒を、私は主にテレビを通じて見ていたが、いまだに記憶に残り忘れられない場面がある。彼女が対抗馬の鳥越俊太郎を街頭演説で、『病み上がりの人』と言ったのだ。」

「それは明らかな失言であるとされ、何度かテレビでも流された。だが、私が忘れられずにいるのは、その後の彼女のふるまいである。」「テレビ番組の討論会で顔を合わせると、鳥越は彼女に激しく食ってかかった。」「私のことを『病み上がりの人』と言いましたねっ」

彼女はどう詫び、どう切り抜けるつもりなのか、私はそれを知りたいと思い、次の瞬間を見逃すまいとした。彼女はおもむろに口を開いた。しかし、それは私の、まったく想像し得ない答えだった。「いいえ、言ってませんねえ」

テレビを通じて、おそらくは何十万、何百万の人が「病み上がりの人」と彼女が口にするのを見ていたはずである。それでも「言ってない」という。「言ってないって、証拠だって」鳥越氏のほうが取り乱し、声が裏返ってしまっていた。私はこの短いやり取りが、選挙後も長く忘れられなかった」

小池百合子氏の本性を知ることのできる分かりやすいエピソードだ。このような断面をクリアに抽出する石井氏の感性の高さが光る。

※続きは6月12日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「小池百合子氏の本当の学歴」で。


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