2024年11月25日( 月 )

東京−北京フォーラム、北京市で開催

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foramu 日中両国政財界の有識者が集まる「第11回東京−北京フォーラム」が10月24日、北京市で開催された。中国からは序列第4位の兪正声・中国人民政治協商会議全国委員会主席が出席し、日本側からは福田康夫元首相をはじめ、政財界、防衛関係者らが訪中した。

 兪正声氏は「中国経済の約30年間にわたる発展によって築かれた巨大なマーケットは日本企業にとってチャンスでもある。日本企業の先進的技術は、中国企業の学習材料になり、双方の利益に繋がる。中日経済協力は双方にとってプラスだが、経済協力は両国の政治的信頼を土台にすべきだ」とあいさつした。

 福田康夫元首相は「両国の政治家は相手国に対し、マイナス評価の発言や発信を控えるべきだ。日中関係の再構築を積極的に進める必要がある。日中双方はフォーラムを通じて十分な交流を行い、共通利益を探していきたい。フォーラムは両国関係改善に努力を払いながら継続しなければならない」と発言。山本有二・元金融担当大臣が「西洋の文明にイニシアチブを奪われた時代が終わろうとしているなかで、東洋がこのように対立しているのは良くない。協調の道を探りたい」と協調した。

 中国中央電視台(CCTV)も全国ニュースで、フォーラムを報道。CCTVでは「日本」に関する単語は、ここ最近「抗日戦争」「南京大虐殺」などネガティブイメージでしか使われなかったが、今回は「東京」という単語が久しぶりにポジティブな形で使用されたことになる。

【杉本 尚丈】

 

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