野田佳彦代表選出馬という厚顔無恥
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「メディアの情報誘導を打破して、革新勢力の連帯構築、真の政権刷新に向けての第一歩を印さねばならない」と訴えた8月26日付の記事を紹介する。
日本の野党には2つの類型がある。1つは革新野党。55年体制で構築された自民政治を刷新する路線を取る。もう1つは守旧野党。政権与党に参画していないが自民と類似する。亜流与党である。
敗戦後にGHQが日本民主化を断行した。民主化を主導したのはGHQのGS(民政局)。一気呵成に日本民主化の核心を遂行した。集大成は日本国憲法。日本国憲法は1947年5月3日に施行された。日本国憲法施行と同時に総選挙が実施され片山哲内閣が誕生した。片山哲は社会党党首だった。民主化日本の発足と同時に革新政権が生み出されたのである。
しかし、この1947年に米国の外交基本路線が転換した。新たに中核に置かれたのは「ソ連封じ込め」。これに連動して対日占領政策が大転換した。民主化から非民主化=反共化に舵が切られた。
GHQの主導権はGSからG2(参謀第2部)に移行した。G2は日本の革新政権を潰しに向かった。このなかで下山事件、松川事件、三鷹事件の国鉄三大怪事件が発生した。すべてGHQが主導した事件であると考えられる。共産党排撃の工作活動だった。G2は日本の旧軍人を活用。日本民主化は中止され、戦後民主化は「逆コース」に転じた。その延長線上に現在がある。
1947年の総選挙が示すように、日本の革新勢力が1つにまとまれば、いつでも革新政権が誕生する。その実例が2009年の鳩山内閣誕生だった。
米国は自民党と結託して「米国が支配する日本」を築き上げてきた。しかし、2009年にこれを打破された。これが日本の支配者である米国と、その支配下にある自民にとっての「悪夢」なのだ。「悪夢の民主党政権」の意味はこのことである。二度とこの過ちを繰り返してはならない。これが彼らの基本認識だ。
そのための方策が共産党攻撃である。「共産党は怖い」というイメージを流布して、日本における革新勢力の連帯を潰す。このことが実践されてきた。しかし、次元は次の段階に移行している。
日本の二大政治勢力を自公と第二自公にする策略が張りめぐらされている。米国は「第三極」と称して、第二自公勢力の創設に力を注いできた。
※続きは8月26日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「野田佳彦代表選出馬という厚顔無恥」で。
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