予防医学の革新的なアプローチで導く健康産業の新たな始まりと無限の可能性

データ・マックス30周年記念特集「組織永続化への挑戦～企業30年説を打ち破れ～」

2024年8月28日 09:30

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アスパイア（同）

　2024年4月、厚生労働省は大麻草由来の抗てんかん剤カンナビジオール（CBD）を希少疾病用医薬品に指定した。エピディオレックスとして知られるこの医薬成分の指定は、医療現場でのCBD使用への道を開く。この動きに呼応し、米系ヘルスケア企業が日本市場への参入を本格化。高品質なCBD製品とスーパーフードによる予防医学の革新が、健康産業の新たなステージの到来を予感させる。

伝統医学と現代医療の融合

　アスパイア（同）は、予防医学とトータルヘルスケアを重視する世界トップクラスの医師と研究者2,000名で構成されるフィジシャンズウェルネスグループ（PWG）が承認する高品質なCBD製品およびスーパーフード液体製剤を日本国内で製造・販売する米系ヘルスケア企業である。PWG認証は、伝統医学と現代医療の垣根を越えたアプローチを採用し、厳しい認証基準と医療レベルの安全性と性能を保証しているのが特徴となる。

グローバルにおけるCBD市場は急速に拡大している。2023年には65億2,000万米ドルと推定され、24年には73億8,000万米ドル、30年には163億8,000万米ドルに達する見込みだ。この成長の背後には、CBD製品が多様な分野で利用されていることがある。医薬品、栄養補助食品、化粧品、飲食品といった分野で、とくに医薬品分野ではてんかん、不安、慢性疼痛の治療に効果を見せている。

　CBD製品は、臨床的な内因性カンナビノイド欠乏症（CED）に対する治療法として注目されている。この理論は、体内のエンドカンナビノイドシステムが適切に機能しない場合に発症する症状や状態を説明するもので、不眠症、偏頭痛、慢性疼痛、消化器系の不調、免疫系の異常などが含まれる。多くの人が抱えるこれらの症状や状態に対し、同社のCBD製品に対してこのシステムを補完する役割をはたすことが期待されている。

医療レベルの健康補助食品

　アスパイア社が製造・販売するPWG承認の製品はすべてオーガニックで、アメリカ合衆国農務省（USDA）の認証も受けている。USDA認証を受けるためには厳格な基準を満たす必要があり、この認証は製品の品質と安全性の高さを示す重要な証明だ。また、FDA（アメリカ食品医薬品局）の適正製造基準（GMP）に基づき製造されており、GMP認証は製品が一貫した品質を保ち、安全に製造され、遺伝子組み換え原料を使用していないことも保証し、高品質かつ安全な製品を提供している。

　同社のスーパーフードジュース「Pure（ピュア）」は、ブラックシード、ウコン、ノニ、ザクロなどの30種類以上のオーガニック原料を効果的にブレンドした完全植物ベースの健康補助食品だ。強力な抗酸化作用をもち、免疫システムを強化し、体重管理や体調の安定をサポートする。カフェインや人工甘味料を使用していないため消化にも優れ、幅広い年齢層に対応している。

透明性が導く　新たな始まり

アスパイア社のオーナーであるマイケル・ジャロウ氏は、イラク出身の戦争亡命者であり、米国で成功した起業家である。彼のキャリアは、デジタルセキュリティネットワーク（DSN）を設立し、26歳という若さでフォーチュン100社の1つであるAmeritechに売却したことから始まり、その後も革新的なビジネス戦略を通じて、ハイテク、ウェルネス、金融、ヘルスケア、不動産、自動車など多岐にわたる分野で成功を収めている。

　ジャロウ氏のビジョンは、予防医学とトータルヘルスケアを重視し、伝統医療と現代医療の垣根を越えたアプローチを採用することで、人々に健康と繁栄、そして自由を提供することにある。同社の販売手法はマルチレベルマーケティング（MLM）を採用しているため、一般流通モデルと比較して中間業者が介在しないため、コスト削減分が消費者に還元されやすく、販売者は報酬プログラムにより追加の経済的利益を得られる。

アスパイアの社名は「志す」に由来している。同社は、ネットワークビジネスに対する偏見はこれまでの事業者による悪用に起因するものと捉え、誠実に運用すれば関わるすべての人を幸せにできるという信念のもと、コミッションボリュームの60％を販売者に報酬プログラムとして支払うことを実行している。また、誠実な経営の証明として利害関係者に対する決算開示も検討している。