2024年12月22日( 日 )

人繰り倒産

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 さまざまな企業の倒産が増加し始めた。

 2日(月)、とある電気工事業者が倒産した。関係先に電話した。左程の被害は無かったようである。ところがどうも担当者の様子がおかしい。「どうしたの?」と尋ねた。「いやー営業・設計と仕事を任せていた人材から盆明け8月19日の出社後に突然、退職の申し出があった。『もう疲れ果てた。精神的に参って体が金縛りになっている感じだ』と言ってる」という。

 19日以来、退職願いを出してきた元社員とは連絡がつかず、仕事継続の打ち合わせもストップして業務に支障がでているとのこと。先の担当者が続ける。「工事現場を7件も投げていたので確かに業務が過剰気味であったことは認める。しかし、こんなに突然、穴を空けられると打つ手がない」と溜息をつく。

 今からの企業の行き詰まりは資金繰りよりも人材繰りのほうが難関である。今後、「人繰り」倒産の急増が懸念される。

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