2024年09月04日( 水 )

「9月1日防災の日」秀逸な女性用防災バッグに感銘(前)

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(株)アクロテリオン
代表取締役 下川弘

はじめに~女性の・女性による・女性のための「Woman‘s Emergency Bag」~

 近年、国内での大規模災害が後をたたない。8月22日にマリアナ諸島付近で発生した台風10号(最大中心気圧925hPa 最大瞬間風速70m/s)は、時速10km以下で奄美大島の東を通り、29日、鹿児島県に上陸してからも速度は上がらず、天草、玉名、大分と九州を横断。その後、四国・近畿地方を通り9月1日正午、東海道沖で熱帯低気圧に変わった。その間約11日。台風10号中心部から遠く離れた関東・甲信越地方も線状降水帯が発生し、警戒レベル5の特別大雨警報がだされるなど、全国各地でその被害が、報告されている。まさに防災の日であるにも関わらず。

 また、8月8日には、日向灘を震源とする宮崎県南部で最大震度6弱の地震が発生した。気象庁は南海トラフ地震が発生する可能性が平常時より高まっているとして、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を出した。その後、8月9日に神奈川県西部で震度5弱、同15日にも神奈川県西部で震度4。8月19日には茨城県北部で震度5弱の地震が起こっている。宮崎沖地震から9月1日までの約1カ月弱の間における震度1以上の有感地震を数えると、なんと124回を数える(気象庁ホームページ地震情報より)。

 しかし、これだけの大雨や地震が発生しているにもかかわらず、毎回ニュースのインタビューでは同じ言葉が聞かれる「長年住んでいるけど、こんな災害は初めてだ」「今まで洪水なんて起こらなかったのに、異常気象だよ」「まさか自分たちの住んでいる街で竜巻が起ころうとは夢にも思わなかった」などなど。不安を煽るつもりはまったくないが、今後日本全国、時間や場所を問わず、大災害が起きてもおかしくないことは、明らかであるし、個人個人が普段からの防災対策の心構えと準備をしておかなければならない状況なのである。

 地球温暖化を含め、巨大台風・ゲリラ豪雨・線状降水帯・竜巻・土砂崩れ・河川の氾濫、そしてもう目の前に南海トラフ巨大地震、首都直下地震、活断層地震が迫ってきていることについて改めて警鐘を鳴らしたい。

防災品・備蓄品の重要性

 テレビのニュースやSNSでも度々取り上げられているが、災害が近づいたり、発生したりするとスーパーでの食料品やホームセンターでの防災グッズなどが品切れになるほど、極端な買い占めが横行する。先日の台風10号の場合、筆者が利用するスーパーでは、陳列棚からほとんどの食肉が店頭から消えていた。お米は別の要素も絡んでいるとは思うが、これも品切れで包装米飯(いわゆるパックに入った白飯)がわずかに置かれていた。

台風10号接近時の空になったスーパー食肉陳列棚 (筆者撮影)
台風10号接近時の空になった
スーパー食肉陳列棚(筆者撮影)

    できることならば普段から必要な防災品・備蓄品を準備しておくべきだろう。基本的な防災・備蓄品は、数日間救助が来なくても命が助かるものを優先的にそろえると良いと言われている。たとえば、飲料水やガスや電気を使わなくても良い食料品(備蓄用パンやビスケットなど)の類いであろう。

 次に必要なものは生活必需品である。カセットコンロ、非常用バッテリー、LEDランタン、懐中電灯、トイレットペーパー、衣類などである。今は非常用持出袋なども市販されているので、参考にされると良い。と、ここまでは一般的な話である。

(つづく)

※「Woman‘s Emergency Bag」のお問い合わせ・購入については、アクロテリオンHPまで


<プロフィール>
下川弘
(しもかわ・ひろし)
1961年11月、福岡県飯塚市出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築営業本部やベトナム現地法人のGM、本社土木事業本部・九州支店建築営業部・営業部長などを経て、2021年11月末に退職。(株)アクロテリオン・代表取締役、C&C21研究会・理事、久留米工業大学非常勤講師。

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