最高のラストへ、糸島のサンセットライブいよいよ明日開催

　糸島の夏の風物詩でもある野外音楽イベント「Sunset Live（サンセットライブ、以下サンセット）」が、いよいよ明日7日（土）から8日（日）の2日間の日程で開催される。既報「【9/7、8】Sunset Live 2024　糸島の賑わい創出に貢献、30年の歴史に幕」の通り、サンセットは30回目の節目となる今回で最後となる。

　糸島の観光名所、桜井二見ヶ浦の夫婦岩にも近い場所で営業しているBeach Cafe SUNSET（ビーチカフェサンセット）。その店舗前の駐車場で、1993年に開催された野外ライブが、サンセットの原点となる。

　サンセットはライブ会場の設営から、交通誘導に参加アーティストの送迎に至るまで、手作りにこだわり続けた。知名度が向上していくなかで、会場設営・運営を手伝いたいという人も増えていき、2002年からは会場を芥屋海水浴場に変更。サーファーやミュージシャンなど、地元の仲間たちが手づくりで開催したイベントは、今や2日間で1万人以上を動員する、人気の野外フェスへと成長した。

　また、芥屋海水浴場の近隣には、浜焼き白浜家やグーフィなどの飲食店、頂上付近からの展望が美しい立石山といった観光スポットもある。サンセットへの参加をきっかけに、志摩芥屋エリアの名物や景観を味わえる、この回遊性の高さも魅力だ。

    カフェの駐車場から始まり、さまざま人と縁を深めるなかで、糸島の枠を超えて多くの人たちで賑わう、福岡の夏を締めくくる一大イベントへと発展したサンセット。意図したものではなかっただろうが、結果として、地方における共創ビジネスの成功事例となっている。だからこそ、どのようなかたちであれ、次世代に継承されることを期待したいところだ。

　サンセットが開催される明日からの2日間、天気予報は晴れ。海の青と山の緑が映える晴天のもと、EGO-WRAPPIN’やchelmico、竹原ピストルに礼賛、水曜日のカンパネラやどぶろっくなど、有終の美を飾るに相応しい面々が出演予定となっている。最高のラストを迎えて欲しい。

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　ケツメイシやMINMI（ミンミ）、PUSHIM（プシン）、Home Grown（ホームグロウン）など、ラップやレゲエミュージックが流行した筆者の学生時代。サンセットはそうした音楽を身近に体感できる機会を、筆者を含む、かつての糸島の学生たちに与えてくれた。手作りのライブゆえに、苦労が絶えなかったことは想像に難くない。30年、糸島でライブを続けてくれてありがとうございました。

【代源太朗】