50周年を超えて、当面の目標は売上高100億円 地場トップクラスの電材卸売総合商社
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三共電気(株)
地場トップクラスの電材卸売総合商社として知られる三共電気(株)。これまで「お客様第一主義」を信条として信頼と実績を積み上げてきた同社だが、創業から今期で50周年を迎えようとするなか、次なる50年、さらにその先も見据えながら、組織永続化に向けた挑戦を続けている。
「お客様第一主義」を信条に
多種多彩な機材を取り扱う三共電気(株)は、1975年5月に創業者・出口守氏が「三共電気商会」として個人創業し、76年6月に(有)三共電気商会として設立したのが始まり。86年6月に現商号で株式会社に改組した。現在、福岡市西区福重の本社のほか、南営業所(福岡県那珂川市)、東営業所(福岡県粕屋町)、筑豊営業所(福岡県飯塚市)、朝倉営業所(福岡県朝倉市)と福岡都市圏を中心として営業所を配置するほか、2015年7月には沖縄営業所(沖縄県沖縄市)も開設。福岡県下を拠点に九州・沖縄から中国・四国地方まで幅広く営業展開を行っている。
電材卸売総合商社として4万種にもおよぶ多種多彩な機材を取り扱っている同社だが、そのいずれも優れた技術を有するメーカーを吟味したうえで、顧客に安心して勧めることのできるたしかな製品ばかりを選定。また、共存共栄の精神で、仕入先メーカーとは密に情報交換を行い、顧客の役に立てるような体制を構築している。創業以来、「お客様第一主義」を信条として「ハートのある営業」の実現に努め、顧客満足度の向上を追求するとともに信頼を積み上げてきた同社。現在の取引先は、大手メーカーや地場企業など1,000社以上にも上り、そうした盤石な基盤とともに今回50周年を迎えることとなる。
代表取締役社長を務める木原和英氏は、「おかげさまで、今期に創業50周年の節目を迎えられます。ただし、この50年を振り返ると、苦労の歴史だったといっても過言ではありません。それでもこれまで事業を続けてこられたのは、当社をお引き立ていただいたお客さまのほか、仕入先メーカーの皆さま、そしてともに頑張ってくれている社員およびそのご家族があってこそだと思っております」と振り返る。
近年は、同社の属する電材卸売業界においても、働き方改革をはじめとした時代の変化の波が押し寄せてきている。同社でも残業時間の規制や完全週休二日制、有休消化の奨励など、以前とは違う就業環境の変化への対応を余儀なくされているところだ。
「完全週休二日制の導入などに対しては、奇しくもコロナ禍があったことでお客さまからの理解は得られています。また、働き方改革の考えが浸透してきたようで、以前に比べると責任者の意識改革も進んできていますし、何より限られた時間のなかでの仕事のメリハリが出てきているように思います」(木原社長)。
社員が活躍できる環境整え未来に希望をもてる企業へ
現在、地場独立系として業界でトップクラスの地位を築き上げている同社。業界ではコロナ禍からの回復が急速に進むほか、福岡都市圏における旺盛な建設需要の後押しもあり、同社を含めた各社の売上高は軒並み上昇傾向にある。だがこれについては、「資材高騰による価格上昇分がそのままスライドして売上増となっているかたちで、当社も含めて業界自体が特段好調だったわけではありません」(木原社長)と冷静に分析。とはいえ、同社の直近の売上高は70億円を超え、目標とする売上高100億円も、そう遠くない将来に達成しそうな勢いだ。
現在、同社の売上比率は、電気設備や空調機器、民間や公共、大手や地場など、どこか一部に極端に偏るのではなく、満遍なく複数の柱を樹立している状態で、これにより時代の流れに左右されない、強固な地盤を築き上げている。
「違う分野に手を広げていきたい気持ちはありますが、社員への負荷が増えることを考えると、なかなか踏み切ることはできません」と木原社長。実は、今話題の熊本・TSMCに関連する仕事の話が同社にも舞い込んだことがあるというが、木原社長はこれを断ったという。その理由については、「TSMCの仕事は魅力的ではありますが、規模的にも当社内に専門部署を設けて対応しなければなりませんし、時間の縛りや社員への負荷増大などを考えると、断らざるを得ませんでした。一時的な売上増は期待できますが、それで社員の離職を招いてしまっては、元も子もありません」(木原社長)と話す。
業界でも人手不足が叫ばれて久しいが、同社では社員1人ひとりがイキイキと働きながら、各々が成長し活躍できる環境整備に余念がない。そうしたなかで、次代を担う人材も少しずつ育ってきているといい、次なる50年、さらにその先に向けての組織づくりに注力しているところだ。
「さまざまな需要や環境に対応できる新たな組織づくりにも力を入れ、未来に希望をもてる企業となっていけるよう挑戦し続けることが、私たちの使命だと考えております。これからも『お客様第一主義』を信条として信頼と実績を地道に積み重ねていきながら、まずは売上高100億円の目標達成に向けて、全社一丸となって頑張っていきたいと思います」(木原社長)。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:木原和英
所在地:福岡市西区福重1-14-25
設 立:1976年6月
資本金:7,200万円
TEL:092-883-8588
URL:http://www.sdkk.jp法人名
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