「進化」と「深化」をテーマに掲げ、お客さまに感動を与え続けるお店づくりを

（株）フードウェイ

快進撃を続ける業界後発スーパー

　（株）フードウェイは1991年に精肉テナント業（（株）ミートイン・ハイマート）としてスタートし、2000年に食品スーパー事業に参入。業界のなかでは後発だったが、福岡県を中心に九州で高い知名度を確立。10年に店舗の屋号をフードウェイへと変更した。09年に関東へ進出し、現在は東京や静岡、神奈川、千葉、広島、山口などで有名な商業施設へ次々に出店するなど快進撃を続けている。

　グループは、創業企業であるミートイン・ハイマートとスーパー事業部であるフードウェイのほか、（株）エムツー（精肉小売業）、（株）絆（水産小売業）、（株）魚蔵（水産小売業）、（株）KC Japan（青果加工卸・小売業）、（株）大臣（飲食業）の7社で形成されている。店舗数はミートイン・ハイマートが38店舗、フードウェイが32店舗（内ハイマート3店舗）、グループ合計の売上高は367億円になるまでの成長をとげている。

関東エリアでもドミナント展開

    コロナ禍においても新店舗の進出および既存店舗の質向上を着実に進めてきた同社は25年2月期のグループ目標を売上高405億円とし、28年2月期には売上高500億円を掲げている。

　今年は3月に商業施設「パセオ野間大池」（福岡市南区）に「フードウェイ野間大池店」を開店。同店は「現在の当社のノウハウすべてをつぎ込んだ最新の店舗」（後藤英和副社長）と自信をのぞかせるほど個性を磨き上げた店舗づくりで客足は上々だ。

　4月には神奈川県内で4店舗目となる「フードウェイ上大岡mioka店」（横浜市港南区）を出店。生鮮4品で売上高の70％以上を確保し、地元名物の総菜を扱うほか、九州地区の商品を集めたコーナーも設置することで差別化を図っている。同店の出店により、グループのスーパーマーケットは32店のうち9店が関東・東海エリアとなった。人口密度の高い都市にも競合覚悟で積極的に展開していこうとする同社の強い意志が垣間見れる。

　また、7月には精肉テナント・ミートイン・ハイマートの「牛蔵（うしくら）」を町田東急ツインズ（東京都町田市）に出店することが決まっている。精肉テナントは39店中14店を同エリアに展開することになった。

    後藤副社長は「立地環境によって当然売れ筋商品は変わります。土地それぞれのニーズに沿った売場を臨機応変に対応することが競合との差別化になります。また、時代に逆行しているかもしれませんが、対面販売のプロの従業員を配置し手間をかけることが他社にはない強みだと考えています。商売というのは人と人との会話が大事です。質の良い接客は顧客のリピートにもつながります」と語る。

柔軟なアイデアで顧客の心を掴む

    9月には関東本社を横浜ランドマークタワー（横浜市西区）に移転し、出店体制の強化を図る計画だ。そして、10月には長崎市で建設中のサッカースタジアムを中心とした複合施設「長崎スタジアムシティ」への出店も迫ってきている。

　「長崎市内初出店ということもありますので、日配品や調味料はとくに気を遣わなければならないと思います。生鮮メインではありますが、現地でなじみのある商品を勉強しなければなりません。選ぶ楽しさを感じられる“お客さまに感動を与え続けるお店づくり”を目指していきます」（後藤副社長）。

　精肉、鮮魚、青果、総菜の売場を大きく確保し、オーガニック食品やエスニック調味料、冷凍食品を強化していく予定だ。

　「できることは、まだたくさんある」（後藤副社長）。フードウェイは、これから先も数多くのアイデアが満載した新時代のスーパーマーケットとして、さまざまな土地で驚きと感動を与え続けてくれるだろう。

＜COMPANY INFORMATION＞
代表取締役社長　：後藤圭介
代表取締役副社長：後藤英和
代表取締役専務　：後藤和洋
所在地：福岡市早良区高取1-2-22
設　立：2000年6月
資本金：5,000万円
ＴＥＬ：092-852-8170
ＵＲＬ：https://www.foodway.co.jp