日本情報クリエイト会長・米津氏、所有株1億3,000万円分を全従業員に譲渡へ
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18日、日本情報クリエイト(株)(本社:宮崎県都城市、辻村都雄代表)は、代表取締役会長CEOの米津健一氏が、自身の保有する同社普通株式の一部を役員・従業員に贈与することを発表した。
株式贈与の対象は約310名の同社従業員全員で、1人あたりの贈与数は500株ずつ、総計15万5,000株(贈与額約1億3,097万5,000円)におよぶ。
贈与の実施は本年10月10日以降、贈与契約が締結され次第、順次行われる予定。上記贈与額は18日時点の終値株価に基づいて算出されたもので、実際の金額は贈与日の株価によって変動する可能性がある。
贈与の目的について米津氏は、会社と役員・従業員が一体となることで企業理念の追求や業績の向上、さらには株主価値の拡大に対する責任意識を高めることにあり、全員が同社の成長に向けて一致団結し取り組むことを目指しているとした。
今回の贈与にともなって米津氏の持株数は、贈与前の432万株(議決権比率30.70%)から、416万5,000株(同29.60%)に減少する。ただし、この株式贈与による主要株主の異動は発生しない。
同社は1994年8月設立。宮崎県都城市と東京都新宿区の2拠点に本社を置き、不動産業務を支援するシステムやサービスなどの開発・販売を行う。2020年7月、東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場した。現在は東証グロース区分。
前期(24年6月期)は不動産業界における慢性的な労働人口不足を背景として、同社のSaaS型クラウドサービスの導入が進んだとして営業利益や経常利益が大幅に増加した。同社の前期連結決算は、売上高は44億3,600万円(23年6月期比17.7%増)、営業利益は7億900万円(同115.2%増)、経常利益は7億4,000万円(同96.9%増)、当期純利益は4億2,800万円(同131.5%増)で増収増益となった。
今期(25年6月期)の業績予想については、売上高は50億円(前期比12.7%増)、営業利益は10億円(同40.9%増)、経常利益は10億200万円(同35.4%増)、当期純利益は6億2,400万円(同45.5%増)で、引き続き増収増益を予想している。
【寺村朋輝】
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